2009年6月26日

種をまき続ける...高山市

映画「ひめゆり」を観る会事務局の富士です。
7月4日岐阜県高山市でひめゆりの上映会が行われます。

バックに組織がない個人の実行委員会が、
1枚1枚手渡しでチラシを配り、チケットを買っていただき
悩みながらも丁寧に丁寧に
昨年に続き今年も上映の準備をされています。

昨年も当日までお客様に来てもらえるのか
不安な想いを一度したはずなのに

それでも2度目の上映をしようと決断をした石原さん
その想いはどこからわいてくるのでしょうか?


以下「ひめゆり」を上映する会・高山 ブログより転載
http://himeyuritkym.hida-ch.com/e114358.html


エピソード
映画「ひめゆり」のパンフレットには、証言者のプロフィールとエピソードがのっています。
その中から、一部を紹介します。

6月23日の沖縄戦終結を知らず、8月22日までの2ヶ月あまり、戦場で偶然出合った弟や学友らとひめゆりの塔一帯を逃げ惑っていた。
8月15日に米軍が戦勝を祝って上げた祝砲を、日本軍による逆上陸が始まったと思った。
米軍に投降したとき、極度の栄養失調のためにやせ細り、髪の毛も抜けてしまっていた。


沖縄戦は、1945年6月23日に、一応の終結をみます。
「沖縄慰霊の日」は、その、6月23日です。
「沖縄の戦争」は6月23日に終わっていたのに、それを知ることができず逃げていたのです。
逃げて、逃げて、生きのびて。
その体験は、忘れたいはずのものです。
それほどの体験を、60数年前の少女はしたのです。
私たちにできるのは、それを聞いて、そして考えること。
それだけなのかもしれません。
でも、何かできることがあるのかもしれません。
まだ、よくわかりません。
とにかく、観てほしい。
そして、自分にひきよせて考えてほしい。
そう思うのです。

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今日届いた手紙もご紹介させていただきます。
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富士様

先日、「GATE」という映画の上映会が、市内でありました。
主催者にお願いをして、会場内で、ひめゆりのPRをさせてもらいました。

前売りが、10枚ほどうれまして、当日精算券も、数多く手渡しできました。
ただ、年配のお客さんが多く、念願の若い人へのPRというわけにはいきませんでした。

今週土曜日(6月27日)には、またしてもお寺関係なのですが
市内の有名寺院境内でのフリーマーケットに参加します。
ひめゆりを上映する会として、ブースを設けて、PRにつとめます。


今度の上映は、2度目なのですが、バックに組織のない私たちにとって
映画の宣伝というのは、なかなかたいへんです。
回を重ねても、それはかわりません。

市内および近隣の高校には、ポスターを掲示してもらいました。
チラシな、修学旅行で沖縄へいく、2年生全員の手にわたるようにお願いして
先生に預けてきました。
教育委員会にお願いして、飛騨地域全部の小中学校の先生に、
一枚づつ渡してもらいました。

長寿会の事務局へ行って、役員会で配ってもらえるように
役員全員分のチラシを預けてきました。

森達也さんの講演会でも、チラシを配らせてもらいました。
あれやこれやとスタッフがそれぞれ工夫してはいますが
手応えがわからないというのが実情です。

特に高校生へのアプローチは難しいですね。
もっと良い方法があったのではないかと、反省しきりといったところです。

あとわずかの時間ですが、良い上映会となるように
ぎりぎりまでああだこうだしてみようと思っています。


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最後に本日いただいたメールより
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昨日、バッヂ等々、届きました。
ありがとうございました。
早速、明日のフリマで、バッヂとポストカードを並べてみます。
天気がよくて、人がたくさん集まるように祈っていてください。
今日の高山は、とてもとても暑いのですが、木陰は涼しくて、ほっとします。
あと1週間、気合い入れてがんばります。

石原
「ひめゆり」を上映する会・高山


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7月4日(土)14:00~/19:00~
岐阜県高山市 高山市民文化会館小ホール
問い合わせ:「ひめゆり」を上映する会・高山
http://himeyuritkym.hida-ch.com/

TEL:090-2573-1455
メール:himeyuritkym@yahoo.co.jp


2009年6月16日

上映会なんてやったこともなく 素人集団です  埼玉上尾市

映画『ひめゆり』を観る会事務局の富士です。
6月23日の沖縄慰霊の日の2日前
埼玉県の上尾で市民による『ひめゆり』の上映会が行われます。
実行委員会からお手紙をいただきましたのでご紹介いたします。
とにかく頑張って準備を進めていることがいつもひしひしと伝わってきます。
ご近所の方応援をよろしくお願いします。


radio.jpg
浦和にあるREDS WAVE コミュニティFMでPR活動

てぃだエイサー隊の宮野です。
私たちは埼玉県北本市を中心に活動している
創作エイサー団体です。
エイサーとは、沖縄本島で毎年旧盆の時期に踊られる
日本本土でいう盆踊りのようなものです。
各地域の青年会が旧暦7月13日のお迎え(ウンケー)
から15日のお送り(ウークイ)まで三日三晩かけて
道を練り歩いたり、家々を訪問し
ご先祖様に感謝の気持ちを込めて勇壮に太鼓を打ち鳴らします。

そんな沖縄の伝統でもあるエイサーを
内地でしかもヤマトンチュが踊るということに
なんのために踊るのか?知っていて踊っているのか?
という問いを投げかけられたことが何度もありました。
私たち自身も、なぜ自分たちは踊るのか
自分たちがエイサーを踊ってもいいのだろうか?
という自問自答を繰り返し続けてきました。

でも、活動を長く続けていくうちに
沖縄出身の方に褒めていただいたり
楽しく踊ればそれでいいんだよと声をかけていただいたりと
少しずつ自分たちらしいエイサーを踊れるようになりました。

そんなふうに、多くのことをもたらしてくれた沖縄に感謝し
今年で結成10年目を迎える節目に
そしてこれからもエイサーを踊り続けていくために
映画「ひめゆり」の上映会を主催することは必然だったと思っています。

そんな私たちですが、そうはいっても上映会なんてやったこともなく
素人集団ですが、みんなの知恵を振り絞り
なおかつ自分たちらしい上映会にしようということで
宣伝活動をしました。

沖縄に関連するお店(料理店、物産店)
近隣市内にある公共施設
(これは教育委員会等の後援をとらなかったので限られてしまいました)
JR高崎線沿線駅の掲示板
(こちらも営利目的のものは貼れないと断られること多数でした)
などにチラシを置かせていただいたり
ポスターを貼らせていただいたりしました。

また、いままで演舞をしに行った施設や関わったことのある人たちに
お願いをしてチラシを置かせていただいたりしました。
あとは、色々な場所でエイサーを踊った際に
チラシをまき上映会の宣伝をしました。

今日(6月14日)、浦和にあるREDS WAVE
というコミュニティFMでPR活動をしてきました。
8月に埼玉で開催されるエイサーイベントの関連でお会いした
ベーシストの重広誠さんがパーソナリティの
「kikiミミ・ダンボ!~美ら海ちゃんぷる~」という番組に
てぃだエイサー隊が出演しました。

http://redswave.com/ ←こちらから音声のみですが聞くことができます。


準備期間残り1週間となってしまいましたが、もうひと踏ん張り頑張ります。

てぃだエイサー隊のHP
http://imix.chu.jp/thida/

ひめゆりの上映日程
6月21日(日)14:00~/17:00~
埼玉県上尾市 上尾市コミュニティセンター
問い合わせ:てぃだエイサー隊

2009年6月 8日

6月に新たな気持ちで 沖縄慰霊の月

映画『ひめゆり』を観る会事務局の富士です。

6月23日(沖縄慰霊の日)を大切に
6月にこだわった上映会を今年も行います。

沖縄慰霊の日とは、沖縄で戦われた組織的な戦いが
終わったとされている日です。
ですから、6月を大切に映画を上映しています。

『ひめゆり』は映画の形をしてる「証言」です。
1年や2年で証言が忘れ去られてしまうと思って
ひめゆり生存者が証言をしたとは思いません。
もっと遠くの未来に向けてお話をされていると思います。

この上映会を支えて下さっているボランティアや応援して
くれている皆さんがいる限り証言を未来へ届けることができます。

映画『ひめゆり』の年明けは6月です。
来年の6月がまた幸せな月でありますように今年もどうぞよろしくお願いします。


ポレポレ東中野の公開初日6/13の
上映後に特別トークを開催します。

★トーク「子どもと戦争」★

【トークイベント 伊勢崎賢治と語る「子どもと戦争」】
国連、日本政府代表として世界で紛争処理を指揮してきた
東京外語大学の伊勢崎賢治さんに「子どもと戦争」
というきっかけで自由に語っていただきます。
聞き手はひめゆりの監督柴田昌平です。

今、世界の各地でこども達が戦争の被害にあっています。
でも、遠くの国で起こっていることを、
私達が、身近な問題として捉えることは難しいものです。
伊勢崎さんは言います。

「"原体験"を持っている人は、その原体験を動機づけにして
今自分に出来ることをすればいい。」
伊勢崎さんの原体験とは?

そして、現在の活動の先に伊勢崎さんが見ている世界とは?

トークの詳細:
http://blog.livedoor.jp/documentary_himeyuri/archives/51362733.html


<6月の上映日程>

★ポレポレ東中野
2009年6月13(土)~26(金) 10:00~
http://www.mmjp.or.jp/pole2/

★山形フォーラム
2009年6月13(土)~19(金)上映日により時間が異なります。
http://forum-movie.net/yamagata/pc/events/event.html

★てぃだエイサー隊 
2009年6月21(日)14:00~/17:00~
http://imix.chu.jp/thida/
埼玉県上尾市 上尾市コミュニティセンター

詳しい上映日程はこちら
http://www.himeyuri.info/howto.html

2009年6月 5日

紀伊國屋

出版をした版元としては、なんとも情けない話ではあるが、
「フィンランド・森の精霊と旅をする」
ようやく、紀伊國屋書店にも配本された。

平積みで!!
   ↓
紀伊国屋
この写真は、
僕の18歳の頃からの親友Sayakaの友人が
紀伊国屋新宿南口店で偶然発見し、
撮ってくれたもの。
知らせてくれて、ありがとう。


どんな方が、手にしてくれるのだろう・・・・


森の奥深くのスピリットを扱ったこの本が、
こうして大都会の中心の、
人目に触れるところに堂々とあると
なんか気恥ずかしいような、
不思議な感じがする。

2009年6月 1日

木との思い出


先週のmoiでの刊行記念イベントに
来てくださった方から、お便りをいただいた。


     「精霊、木と人の関係で思いだしたこと。
      私の家では、子供たちは小学校に入学するときに
      自分の木を買ってもらい(木は自分で選んで)
      庭に植えます。
      私は杏の木を植えました。
      なかなか大きくならなかったのですが、
      20年目にようやくたくさんの実をつけてくれました。
      小さいころから、木に話しかけたりしていて、
      ホントに自分の分身のようでした」


木は自分の分身 ――― フィンランドの人と同じ感覚・・・。
人と生きものとのつながり、
深い水脈にのびる根と根がつながるような、
何かなつかしいような感じがします。


これを読んでいる方の中にも、
そんな思い出の木、「分身の木」を持っている人は、いますか?

2009年5月29日

なぜ 今年もひめゆりを? 山形からのお便り

映画『ひめゆり』を観る会事務局の富士です。

『ひめゆり』を昨年上映していただいた山形のぷらっとほーむの松井愛さんと
その仲間たち、今年2度目の上映をします。お便りをいただきました。

地元の映画館、山形フォーラムを市民が1週間借りて
『ミリキタニの猫』と『ひめゆり』を上映するという試みです。


映画の上映を通して松井さんをはじめとする山形の人たちが
何を求めているのか、その姿勢に、いつも学ばせていただいています。
「成長」という言葉が一番あうのかなと思います。
フリースペースという居場所づくり、生きた学びの場に
映画が飛び込んだ化学反応をこれからも見続けていきたいなと思います。

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エイシアのみなさま(5月11日のメール)

今晩は。ぷらっとほーむ松井です。
先日は6周年のお祝い(チラシ&ポスター&お煎餅)
どうもありがとうございました!

「ひめゆり」&「ミリキタニ」共催の
戦争ワークショップ(事前学習会)、今週からスタートです。
http://d.hatena.ne.jp/taki-plathome/20090510/1241955656

初回の14日(木)には、
県内読者No1・山形新聞の記者さんが取材に来てくれます。
ラジオ出演もひとつ決まりました。
明日は山形県聴力障害者協会の会長に会って
協力の依頼をしてきます。

こんな感じで「ひめゆり」上映2年目の山形は
徐々に熱を帯びていますよ。

「去年もやったからねぇ...」という反応と
「こういう機会はあり続けることが大切!」という反応と
半々な感じです。
その隙間に「去年見逃した!今年は観たい!」という反応も。
2年目は難しいと言われながらも、
もう一方で広がりの余地も感じています。

今夜は実母を連行してぷらほで夜勤してます。
母はポスターの下ビラ貼りを始めとした
単純作業を手伝ってくれています。

明日はぷらほ主要メンバーを休日召集。
チケットのナンバリングの続きなどの
事務作業を手伝ってもらう予定です。

ぷらほのHPにも「'09『ひめゆり』上映会」のページ作りました↓
http://www11.plala.or.jp/plathome/2009-himeyuri.htm

以上、山形の状況報告でした。
あと1ヶ月、出来る限り頑張ります!

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エイシアのみなさま(5月26日のメール)

松井です。こんにちは!
もうすぐ6月。
いよいよ上映会が近付いてきました。
これからが勝負ですね。

2年目の上映とあって、どれくらい新規開拓できるか不安でしたが
昨年回れなかったところを重点的に回っているせいか、
悪くない手ごたえです。

市民活動支援センターの石山さんという方は
チケットを10枚お預けした次の日に
「もう8枚売れた」とメールを下さったほどです。
これが最終的にどういう結果に結びつくかは未知数ですが、
昨年届けきれなかった方に届けられているという実感はあります。
聴力障害者協会を始め、聾の友達にも広めていますよ~。

さて、山形フォーラムのイベント情報に
『ひめゆり』×『ミリキタニの猫』の特設ページが載りました↓
http://0311db.net/d.html

昨年も今年も『ひめゆり』のチラシを作ってくれた
Tさんという方の作品です。
フォーラム設立当初からのメンバーである彼は
「フォーラムで上映される映画は何でも応援する」
というスタンスだそうです。
頼めば高額なHPを、さらりと作ってくれました。
こうした縁を得られたのも、ひめゆりのおかげです。


ぷらっとほーむ 松井 愛

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NHKテレビ伝言板収録の模様↓
http://d.hatena.ne.jp/taki-plathome/20090521/1242964528


第1回戦争ワークショップの模様↓
http://d.hatena.ne.jp/taki-plathome/20090514/1242362294


漫画「なぜ今年も『ひめゆり』を?」↓
http://d.hatena.ne.jp/taki-plathome/20090516/1242459837

子ども・若者たちの居場所づくり ぷらっとほーむ
http://www11.plala.or.jp/plathome/

2009年5月28日

カフェ moi 〔モイ〕 


昨晩は、東京・吉祥寺にある 北欧カフェ moi〔モイ〕 で
「フィンランド・森の精霊と旅をする」の刊行記念イベント。
マスターの岩間洋介さんと、本の監修の上山美保子さんが企画して
実現してくださった。


カフェmoi


集まってくださったのは
素敵な女性たちばかり。
皆さんの嬉しそうな表情が
これからの僕たちにの
かてとなる。

この本を作ってよかった・・・・。

カフェmoi

映画「ひめゆり」の上映スタッフでもあり、
この本の販売も担当してくれているスタッフの富士さんの言葉。


      今まで映画の広報をしてきた時に、
      誰が、どこで、どのように上映をするかで
      映画がどのように伝わっていくかが違うのだなと感じてきました。


      本も、誰が、どのように売っていただくか、
      つまり、その人の手に渡るまでのプロセスを大切にすれば
      きっと、本を買われた方が本と過ごす時間も
      よいものになると思います。
      そういった時間を渡すという意識を持って行ったら
      素敵なのではないかと
      昨日のイベントを通して感じました。


      フィンランドの森の土は、何前年、何万年そこにあって、
      ゆっくりと呼吸をしてきたと思います。
      そこに生きてきた森の木も動物も人間も
      きっとその呼吸に沿って生きてきたと思います。
      そのような呼吸、そこに流れている時間を意識しながら
      本を広げていくことが出来ればと願います。
                        (富士海さんのコメントより)

~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

「フィンランド・森の精霊と旅をする」は、今後
北欧カフェ moi [モイ] でも発売していただきます。
まだご覧になっていない方は、
カフェでゆっくり飲み物を楽しみながら
本を手にとって、確かめてみてください。

2009年5月25日

旅の本屋 のまど


東京・西荻窪にある「旅の本屋 のまど」。
ここでも、きょうから、「フィンランド・森の精霊と旅をする」を
扱ってくださることになった。
実は、ここは富士さんのお気に入りの本屋さんのひとつだ。


のまどには、「旅」をキーワードに、
店長の川田さん自らが厳選した本を揃えている。
ゆったりしたスペースに、椅子も置かれ、
お客さんは急かされることなく、
ゆっくりと心の旅にふけりながら、本を選ぶことができる。
「フィンランド・森の精霊と旅をする」という本にとっても
幸せな場所のひとつだろう。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

●以下は、旅の本屋 のまど HPより

      海外では、街なかに普通の本屋さんに混じって
      「旅の本屋」が点在している風景をよく見かけます。

      旅好きな人たちが、旅に出る前や、旅の途中、旅の後などに
      そういった「旅の本屋」で旅への想いにふけり、
      心豊かに店を後にする、
      そんな文化・習慣が海外では日常生活に根付いています。
      また、そういう「場所」を大事に育んでいるのです。

      ところが、日本ではなぜかそういった「旅の本屋」は
      ほとんど存在しませんし、
      そういった「場所」もないのが現状です。

      「旅の本屋のまど」は、そんな日本人の旅の現状を
      少しでも変えたいという想いから誕生しました。

      現在、当店では「旅」というキーワードを
      お店の大きなコンセプトにすえて、
      大きく2つの点を特徴に品揃えを心掛けています。

      まず、新刊本、古本を区別することなく
      同じジャンル、同じ作家の棚に並べています。
      また、文庫、単行本といった分け方もしていません。
      これは「旅」をテーマに棚を作る際に、
      従来の「新刊」「古本」といった分け方は
      棚作りのさまたげになると考えました。
      そこで、当店では新刊本の隣に古本が並ぶといった
      ユニークな棚になっています。

      また、本のセレクトに関しては
      「旅の本屋」だからといって
      ガイドブックや地図、旅行記といった本だけに
      限定していません。
      一見「旅」とは無関係にみえる文学や音楽、映画、思想、
      料理、スポーツ、政治、宗教なども
      どこかで「旅」と関連しています。

      そこで、当店ではさまざまなジャンルから
      「旅」を感じさせてくれる本をセレクトし、
      「旅」への好奇心を抱けるような陳列、展示を心掛けています。

      「のまど」とは、英語で「遊牧民」という意味です。
      当店も「遊牧民」のように何にも束縛されることなく
      自由な発想で品揃えをし、
      皆様に楽しんでいただけるような「旅の本屋」になれればと考えています。

(以上、旅の本屋 のまど HPより)

2009年5月23日

「風のかたち」 「大きな家」  子どもをめぐる映画 2題


僕は、当然のことながら、映画、
とくにドキュメンタリー映画が大好きだ。
そして、すばらしい作品に出会うと、嬉しくて嬉しくてたまららない。
からだの中の細胞ひとつひとつが元気になる。


きのう、京橋にある日本映画美学校の地下の試写室で
2つの作品を拝見した。
素晴らしい作品だった。

1.「大きな家 ~タイマグラの森の子どもたち~ 」 (澄川嘉彦監督)

2.「風のかたち -小児がんと仲間たちの10年-」 (伊勢真一監督)


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

1.「大きな家 ~タイマグラの森の子どもたち~ 」 
   の澄川嘉彦監督は、僕のNHK時代の同期の仲間。
   NHK入局1年目で出会った岩手県北上山地のおばあちゃんに惹かれ
   その後NHKを退職して、おばあちゃんの暮らすタイマグラに移住した。
   こうして撮影した「タイマグラばあちゃん」は有名だ。
   「大きな家」は、澄川君の監督2作目。


         「大きな家、にすんでいると感じることがあります。
          実際のわが家は山奥のちっぽけな丸太小屋であり、
          お世辞にも大きいとはいえません。
          "大きな家"というのは小屋のまわりにひろがっている
          森のことなのです。(中略)
          東京から一緒にやって来た幼い子どもたちは、
          幼稚園もなくテレビも映らないというあまりの暮らしの変わりように、
          最初まわりの山を見ながら大声をあげて泣きました。
          しかし、いつのまにかチョウをとることに夢中になり
          野山をかけまわって遊ぶようになっていきます。(中略)
          『おとうさん、わたしたち"大きな家"にすんでいるんだね』」
                      (澄川監督のプレスリリースより)
 

~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

2.「風のかたち -小児がんと仲間たちの10年-」
   伊勢真一監督は、「奈緒ちゃん」「ルーペ」「えんとこ」など、数々の名作を生み出してきた監督。
   澄川君の作品のプロデューサーでもあり、
   「花の夢」の東志津監督を見出しプロデュースするなど、
   近年は若手作家の育成にも力を入れている。
   「風のかたち」は、伊勢監督が10年という時をかけて記録した
   小児がんと戦う子どもたちの姿を見つめた作品。


         「10年前、1999年、映画『奈緒ちゃん』を完成させ
          自主上映に取り組んでいた頃、
          『この企画をぜひ伊勢さんに撮ってもらいたい・・・』
          と訪ねて来た方が、資料をドサッと置いて行った。
          それは、小児がんの子どもたちのことが書かれた新聞記事だった。
          『伊勢さんだったら辛抱強く10年間くらいやってくれるかな、と思って・・・』 
          頼まれたことはなるべく断らない主義の私は、それから10年、
          年に一度行われるサマーキャンプの記録を中心に、
          小児がんの子どもたちと医療関係者の、
          病気に向き合い乗り越えようとする日々を寄り添うように
          カメラで追い続けた。」
                    (伊勢監督のプレスリリースより)

~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

どちらの作品も、子どもの成長を見つめた作品。
子どもの育つ力、
乗り越えなければならないもの、
子どもをとりまくモノたち (親、医者、学校、社会、自然) の努力の大切さ
さまざまなことを考えさせてくれる。
次は、自分の子どもを連れて、これらの作品を観に行こうと思う。
子どもに見せたい。

~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

【公開予定】

 「風のかたち -小児がんと仲間たちの10年-」 は、8月にポレポレ東中野。
 「大きな家 ~タイマグラの森の子どもたち~ 」 は、秋にポレポレ東中野で公開予定という。

2009年5月20日

ATP


きょうは、普段はめったに足を運ばない赤坂へ。
ATP、全日本テレビ番組製作者連盟の会合があった。
テレビ界にいる人なら誰でも知っている権威ある組織で、
正直言うと、僕の会社(プロダクション・エイシア)は
ATPの会員になれるような規模ではないのだけど、
昨年、理事の方から強く請われて会員社となった。
映像製作者として、連帯しながら、
よりよい社会を作っていこうという場だ。


最近、外を歩くときは、必ずカバンにフィンランドの本を入れ
営業マンとなっている僕。
名だたる映像製作会社の社長さんたちにも買っていただけた。


確かに、景気は本当に悪いし、各社みんな大きなジレンマを抱えている。
テレビに未来はあるのか、そんな問いもあった。
僕は映像の未来を信じているし、そのための努力もしたい。
うまく行くか分からないけど、
色んな方々に助けられながら、
いま、新たな国際共同制作の枠組みへの参加を試みている。

2009年5月18日

「風の本屋」さん (大阪)


大阪で7月5日(日)に「ひめゆり」を上映してくださる実行委員のお一人、
村岡正司さんから、嬉しい便り。


   「大阪上映会実行委員の「風の本屋」さん、こちらは、
    そういう「いい本」ばかりセレクトして置いているお店です。
    ちょうどここで(「ひめゆり」の)大阪上映会の前売り券を販売するので、
    あわせて置いてもらってはどうですか。

    きょう、ひめゆりのチラシをビジュアルアーツに取りに行き、
    そのあと、風本まで持っていく予定です。そのときちょっと
    話をしておきます。」


その後、「風の本屋」さんと連絡を取り、
「フィンランド・森の精霊と旅をする」を置いていただけることになった。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

「風の本屋」さんのホームページより


    「土曜日は風の本屋へ行きましょう 
     日曜日はからだを休める日 土曜日はこころを休める日 
     本屋に行くのは仕事とちがう けれどもまるきり遊びでもない 
     ゆとり心を豊かに充たす 楽しさと有益とが混じり合った 生活の弁証法の世界 
     ターミナルの巨大書店には本と人とが押し合いへし合い大きすぎて疲れる 
     といってマンガと週刊誌だけの金太郎書店でも困るしね 
     風の本屋は絵本天国 子どももおとなも心洗われる童話の森 
     教育基本法のスジの通った教育書 明日へ働く民主的人文社会科学の本 
     土曜日は風の本屋へ来てください 
     おしゃべりもひと時、本だけではない人間臭い本屋へ。」

        (あ、この文章、無断転載禁止かしら? いいですか、風本さま?)


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇

行ってみたいな、こんな「人間臭い本屋」さん!


村岡さんは、大阪ボランティア協会が発行する雑誌、
「ウォロ(VOLO))」の編集委員。
とてもしっかりとした誌面づくりをする傍ら、
取材を通して知り合ったいろいろな人たちをつないでネットワークを作っている、
「市民プロデューサー」ともいうべき人。

2009年5月17日

久しぶりの友


昨晩遅くから、大学以来の親友、岡田眞人君を訪ねた。
僕を、民俗学や文化人類学へと引き込んだ男で、
いまは東京の小平市で福祉作業所「おだまき」の所長をしながら
地域づくりに取り組んでいる。


彼と出会わなかったら、僕は今のような映像記録の仕事もしていなかったろうし、
フィンランドの本をつくることもなかっただろう。
御礼の気持ちをこめて、一冊プレゼントをした。


書店への流通が難しいんだ、という話をしたら、
奥さんの喜代美さんが、
  「私、子どもの頃から木が大好きだったんだ」
と言いながら、ページをめくり、じっくり読んでくれた。
  「写真がほんとうに素敵ね。
   いいじゃない、こんな魅力的な本、
   本屋さんだけで売るのはもったいない、
   カフェとか雑貨屋さんの方が、
   きっとこの本を大事にしてくれる人との出会いの場所になるわよ」


そう言われて、とても気持ちが軽くなった。
眞人君が知人からもらったという「越乃寒梅」を一緒に飲み干し、
真夜中の武蔵野の道を、家に向かって自転車をこいだ。

2009年5月16日

丸善 (続報)

丸善の丸の内本店で、本を買ってくれた人のエピソードを
きのう書いた。

きょう、丸善の、日本橋店、ラゾーナ川崎店(神奈川)、名古屋栄店(愛知)でも
店頭に置いてくれていることが分かった。

   ⇒丸善インフォメーション


昨年9月になるかなぁ、
この本の翻訳をおおまかに終えて、
どういう日本語版を作るかの打合せを
丸善の日本橋店3階のカフェで行ったのを思い出す。
この地がハヤシライス発祥の地とのことで、
編集の大西さん、デザイナーの市川さんがおいしそうに食べていた。
なつかしい。


*丸善の本店以外に本を置いていただけたのは、
 僕の営業の結果ではなく、
 JRCの方々や、お店の方々の判断、
 そして実際に買ってくださった人がいたからだろう。
 ありがとうございます。

2009年5月15日

丸善に


「フィンランド・森の精霊と旅をする」の監修をしてくれた
上山美保子さんから、うれしい連絡があった。


     「昨晩、フィンランド語の講座があり、
      出かけたところ、
      受講生の一人が友だちにプレゼントしてもらったと
      本を持って来ていました。
      職場のそばの丸善@オアゾで見つけた・・・とのこと。
      嬉しかったので、お知らせします」


見知らぬ方が、書店で偶然にも、この本を手にしてくれたんだ!!
そう思うと、嬉しくて、嬉しくて。
出版したという実感が沸いて来る。


ちなみに、「丸善@オアゾ」とは、丸善の丸の内本店のこと。
取次のJRC後藤社長によると、
丸善は、本店にはJRCから本が配本されるが、
その他の支店には黙っていたら配本されないので、
営業をした方がいいとのことだった。
がんばらなくては・・・・。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


上山さんは、フィンランド政府機関(技術庁)に勤務しながら、
東京都内でフィンランド語の講座を持ち、教えてもいる。
さまざまな翻訳も行っていて、
ハンヌ・マケラ著の童話「フーさん」は
僕の次女のお気に入りの本のひとつ。


上山美保子さんのブログは、ここ。
http://bluecross.seesaa.net/
フィンランドの本や映画、料理などの世界が
ゆったりとつづられている。

2009年5月14日

フィンランドの本 刊行記念イベント

吉祥寺にある北欧カフェ「Moi」で、
5月27日に
『フィンランド・森の精霊と旅をする』
の刊行記念イベントを行います。


詳しくは、こちらを。
http://moicafe.blog61.fc2.com/

2009年5月13日

フィンランドの本 本日発売


3年ごしの夢だった本、『フィンランド・森の精霊と旅をする』 
いよいよ本日発売開始となった。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


2年前まで自分が出版を行うことはまったくイメージしていなかった。
それがなぜ?
きっかけは、フィンランドの取材中に出会った一冊の本だった。
2006年から2007年にかけて僕は1年にわたってフィンランドを訪ね、
人と自然の関係について取材をする機会があったのだが、
ヘルシンキ到着の翌日、書店でたまたま見つけたのが
「Tree People」――日本語題は『フィンランド・森の精霊と旅をする』と訳した、
幻想的な写真をふんだんに使ってフィンランド人の自然観を描いた書物だった。
あまりに力強い本だったため、
フィンランド滞在の1年間、
ほぼ毎日のように隅から隅まで眺め、読んでいた。
やがて、この本の著者とも交流を重ね、
それまで計画していた撮影計画も抜本的に改め、
新たな取材の方向を模索していった。
そうして完成した番組が、NHKスペシャル
「世界里山紀行・フィンランド・森・妖精との対話」。
番組制作中から、この本を日本の人たちに紹介できないかと、
幾つかの大手出版社に働きかけをしたのだが、
大型本で全頁カラーの書物。
ほんとうに売れないんだそうだ、こういう本は・・・。


でも何とか日本語版を出したい・・・・。


結局、自らの会社――小さな映像製作会社=プロダクション・エイシアで出版し、
納得の行く翻訳と編集をする決断をした。
大型本のままではやはり多くの人の手に伝えるのは難しいと判断し、
四六版横サイズに変更。
フリーで編集をしている大学時代からの友人や、
映画製作を通して出会ったデザイナーにスタッフに加わってもらい、再編集。
フィンランドの著者たちとも頻繁に連絡を取り合いながら、
オリジナル本の本質を凝縮した新たな書物づくりを目指した。


こうして完成した書物、『フィンランド・森の精霊と旅をする』


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


先週末に印刷工場から納品され、一昨日、「取次」に納めた。
「取次」とは、いわば本の問屋さん。
これから読者の方々のもとへと送られていくと思うと、とても楽しみだ。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


出版は本当に初めて。
最初は「取次」という存在のことも知らず、
友人に教えてもらったり、ネットで調べたり。
素人の僕にとっては、勉強する中で、
トーハン、日販という巨大な取次会社の存在にも驚いたりもした。
でも実績のない僕たちが、こうした大手の取次店と契約をしてもらえる可能性は
ほぼ「ゼロ」だということもわかってきた。
そんな中、JRC(人文・社会科学書流通センター)という
後発の小さな取次の存在を知り、
社長の後藤さんとお会いして話しをするなかで
「この人と一緒に仕事をしたい」と思い、契約をさせていただくことにした。
後藤さんの考え方の根っこにあるのは、
小さくて後発の取次と版元が、ともに共存共栄をめざしていく、
そのためには書店に対して返品制限を設けないで気楽に書籍を置いてもらうようにする、
ただし見計らい配本のように大量にばらまくのではなく
書店の手ごたえを量りながら納品をしていく・・・。


正直に言うと、この本が配本してもらえるのは、
首都圏の大型書店だけだろう。
その他の多くの書店へは、
書店さんが「よし、扱ってみよう」と決断して注文してくれない限り
流れて行かないと思う。
たぶん「アマゾン」にはいつか表示されるはず。
bk1には表示されるようになった。


限界はある。
でも、この本を買いたいと思った人が、全国どこの書店からでも、
注文しさえすれば、入手できる。
それだけでも、大きな進歩だ。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


もうひとつ、図書館への流通も大事にしたいと考えた。
発行する本の公共的な価値については自信があるし、
まずは図書館で多くの人の目に触れられる機会も得たいと思った。
そこで図書館流通センターにも連絡をし、
直接の取引をしていただくことにした。


皆さんが、地元の図書館にリクエストをしてもらえれば、
きっと手に取ることができるはずだ。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


さあ、果たしてこれからどうなって行くのだろう?
ここまで来るまでの間に、
「無謀だ!」「やめた方がいい」
と心配してくれる友人たちもいた。
不安もある。
だけど、「世に出せる」という喜びがそれをはるかに上回っている。
良いものは時間をかければ絶対に伝わっていく、
そう信じているし、そのために必要な努力もしていくつもりだ。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


先日まで、フィンランドから著者の2人の女性写真家が
徳島県の山村に来ていた。
そのときの報告も、いつかしたいと思っている。

2009年4月24日

フィンランドの本 いよいよ印刷へ



時折お伝えしてきた、フィンランドの本(「フィンランド・森の精霊と旅をする」)。
いよいよ印刷の段階まできた。







IMG_2575.jpg精興社 朝霞工場へ
(4月22~23日)

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生まれて初めて、こうした印刷に立ち会う。

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印刷機の機長の山中さん

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右は色彩調整を責任もってやってくださった加藤さん。コーティングをしていない紙にきちんとした色を出すのはとても難しく、そのために画像データを作ってくださった。

真ん中は、デザイナーの市川さん。映画『ひめゆり』のポスター・パンフレット製作以来、ずっと僕たちの製作を支えてきてくれている。

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編集の大西さん。僕の大学時代からの友人。
僕にNGをどんどん出しまくってくれる貴重な存在。
厳しい!

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これまで校正段階で何度も色の補正は重ねてきたが・・・・

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印刷は「なまもの」。その日の気温や湿度にも左右される。
何度もためし刷りをしながら、色彩の微調整を重ねていく。

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特に、今回は、フィンランドの原書と同じく、コーティングをしていない特殊な紙に印刷をする。
この紙は色の出具合が難しく、職人技が必要だ。

フィンランドの作者、市川さん、加藤さん、山中さん、それぞれの段階でみんなが工夫を重ねてきた。きょうはその最終工程だ。

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「速乾くん」。
乾くと色の感じが変わるため、すぐに乾かしてくれる「速乾くん」という機械も部分的に使った。

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それでも、1日ほど経ってインクが落ち着いてきたときの色彩までイメージしながら、印刷をするのは容易ではない。
紙には「墨⇒藍⇒赤⇒黄」(スミ→シアン→マゼンタ→イエロー)の順番でインクが乗るため、印刷があがった紙からは青いインクほど飛んでしまう。つまり、1日経つと青みが薄れ、全体にやや赤みがかる。
そのことを計算に入れないとならない。

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天井を走る白いパイプには、墨・藍・赤・黄(スミ・シアン・マゼンタ・イエロー)のインクが流れる。
煙は加湿器からのもの。

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カバーの裏側。

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精興社の営業の藤巻さん。
「転ばぬ先の杖」をたくさん持っている人。
この人がいなかったら、僕たちの作業は暗礁に乗り上げていただろう。
「精霊の助けを借りれば何とかなるでしょう」とユーモアたっぷり、飄々と導いてくれる。

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印刷の刷版となるアルミプレート。

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精興社は絵本の分野にも定評があり、数々の名作絵本を印刷してきた。

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紙の裁断所。

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葉の緑、幹の質感、青空と草原とのコントラスト・・・・・表現がとても難しい。

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空の雲の光と影の階調も難しい。

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ルーペを使って印刷面を確認する加藤さん。

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ルーペを通すと、印刷のドットが見える。ドットひとつひとつの色を確認するのだ。

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そして微妙なインクの出具合を指示する。

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この部分は、赤を少し押さえることに。

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山中さんは、長年の経験の中で、「単に赤を押さえるという場合も、そのために青・黄なども微妙に匙加減をする」という。

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だんだんと、フィンランドの写真家たちの望む色に近づいてきた。

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紙を送り出す。ヤレ通し(本紙で印刷をする前にインキ量を調整するための紙)と本紙の境目をチェック。

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こうして、印刷機を占領すること2日間。

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納得の行くまで時間をかけて、印刷をさせてくれた。
「こんなに丁寧に印刷してくれる印刷所はない」とデザイナーの市川さんは言う。
フィンランドの作者たちの思いを反映すべく、皆で力を合わせた。

2009年4月21日

災い転じて学校上映助成金となる 松江の試み

映画『ひめゆり』を観る会事務局の富士です。
嬉しい報告があります。

昨年7月に島根県の松江でひめゆりの上映をしていただきました。
観客792名で、この時点での『ひめゆり』の1日の上映観客数としては最高の人数でした。
しかし一番観てほしかった、中学生、高校生は14名しか来てくれませんでした。
上映会は成功でしたが、若い人への呼びかけの面では失敗に終わりました。

自主上映会、そして映画館での上映では、中学生・高校性に来てほしい想いで
実行委員会、劇場の方と知恵を絞って呼びかけをするのですが結果は...
「いい、映画だったけど、もっと若い人にこそ観てもらいたいたかったね~」

上映会から4ヶ月後、11月、松江の実行委員会はひとつの決断をしました。

黒字約40万円を使って県内の高校での上映のための助成金を
作ることを考案しました。
ひめゆりを上映したいけれど予算がない学校の
上映料金を代わりに払うという仕組みです。

松江実行委員会の皆さんは助成金を受けたことがあったとしても
助成金をつくったことはありませんから
助成金の案内文を一から実行委員会で議論しながら作り上げていきました。

1月になって県内の公立・私立の高校49校に助成金の案内を送付しました。
信用もない、映画の上映実行委員会からの手紙を読んで本当に応募があるのだろうか?
不安が的中して、締切の3月になっても応募がありません。

締切は3月の末
3月30日と3月31日に、続けて応募があったときは、よっぽど嬉しかったのでしょう。
実行委員長のT氏から電話がありました。

4月になり正式に助成をする学校が決まりました。
今朝決まった学校数校に電話をして先生とおはなしをしました。

1校は山の中にある全生徒数50名の小さな学校です。
きっと助成金がなかったら映画『ひめゆり』とは出会っていなかった
学校だと思います。

田舎の小さな学校で映画を上映をすることは経済的に難しく
上映されることがほとんどありません。今回の試みは若い人たちに
どのようにして映画を観る機会を作っていくことができるかという
ある種映画界全体が持っている構造的な問題に対しての一つの
シンプルな答えだと思います。

松江方式の応用で、映画館に若い人に来てもらうために出来ることはないかしら?
山村の小さな集落での映画上映会もできるかもしれないなあ。などと
いろいろな可能性が秘められていると思います。

今日は興奮して寝られないかもしれません。
「いい、映画だったけど、もっと若い人にこそ観てもらいたいたかったね~」
この嘆きが松江に限っては過去のものとなろうとしている訳ですから。

松江上映会7月上映:
http://www.himeyuri.info/kantoku_blog/2008/07/matsue-hoshiki.html

2009年4月18日

入稿 フィンランドの本

ちぴぴさん
メールありがとう。
広島の母校の同窓会報に『ひめゆり』の紹介記事を
載せてくださったんですね。
ちぴぴさんのメールに
  「孤立しないように、光を見失わないように、
   遠くても繋がっていよう」
とありました。
ほんとうにそうありたいものです。


すぐに返事できなかったけど、
ようやく今日、3年来の念願だったフィンランドの本を
印刷所に入稿できました。
僕に光を与えてくれてきたフィンランドのふたりの写真家が、
15年にわたって求めて撮り続けてきた
人と木の物語です。
人間と自然、生と死、過去と未来、戦争と平和、
この本にはその全てが、詩の言葉と幻想的な写真で
つづられていると思います。
きっと、ちぴぴさんの心にも、届く本になると信じています。
そう信じてがんばってきました。
うん、きっと。


エイシアのHPに少し紹介を載せていますので、観てみてください。
http://www.asia-documentary.com/

http://www.asia-documentary.com/finland/index.html


詳しくは、また体力が快復してから報告しますね。

柴田

フィンランド・森の精霊と旅をする(Tree People)


2009年3月27日

集まった人たちは暗いどころか... なつみさんより

映画ひめゆり事務局の富士です。
2月14日に川崎市アートセンターで開催した
映画『ひめゆり』に集う会(餅つき大会)に参加された
なつみさんから届いたお手紙をご紹介させていただきます。
---

ずいぶんと返事が遅くなってしまいましたが、
メールありがとうございました。

ブログも感慨深く読ませていただきました。
先日の会は自分にとってとても有意義なものでした。
ほんとにいい時間を過ごさせてもらいました。
ありがとうございます。

ようやく大学も卒業し今は新社会人の準備期間
ということで毎日、通勤ラッシュに揉まれながら東京
で研修の日々です。そんなこんなでつい大学に
足が向かずメールを長いことないがしろにしており
ました。単なる言い訳ですが・・・すみません。

先日の感想としては正直なところ、皆さんのパワー
がすごいなあと感心するばかりであの日は帰り際に
反省しきりだった気がします。みんな重いテーマのも
と集って重いテーマをずっと考える。なのにあそこに
集まった人たちは暗いどころか終始笑顔の人が多か
ったように思います。

ユーモアも忘れずちゃんと楽しみ方を知っているという
か・・・表現することや、人に何か思いや体験を伝える
なんてそうそうできることじゃないと思います。
しかもなるべく多くの人に届くようにだなんて高いハー
ドルまで設けられている。

現段階で自分ができていることはただ考える、調べる
だけ。発信することはどうしてもためらわれるし他人を
納得させられるだけの雄弁さも備えてはいないため、
それは難しいのです。っていうこれまた言い訳です。

本当にいろんな世代の人と接した日でしたが、みんな
その人たちの持ってる力と価値観の中の精いっぱいの
力で「ひめゆり」やそれに連なるもの、それ以外にもたく
さんの何かを頑張っているのかなと思いました。
ご老人からまだ言葉も話せない子供まで見習うべきと
ころをたくさん見せていただいた盛りだくさんなバレンタ
インでした。感無量です。

まだまだ学生気分の抜けきらないふ抜けた22歳です
が「ひめゆり」とその仲間たちに出会えたおかげでい
ろいろなことから脱線せずにこの2年間やってこれた
のかなと思って感謝してます。

ということで、新たな桜と出会いの季節が巡ってきます
が新年度もお互い頑張っていきましょうね。

ではまた。

なつみ

--
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2月14日に川崎市アートセンターの壁に描かれたキャンバスの中の世界の
続きをなつみさん描いてください。私も続きを描いていきます。


ここから何が始まるか

-糸-(ここ と そこ)

映画『ひめゆり』に集う会(餅つき大会)の会場を提供してくださった
川崎市アートセンターでは昨年の上映に
続き7月に映画『ひめゆり』を上映していただけることになりました。
近隣の方は応援よろしくお願いします!

                       

2009年3月12日

全国初!!高校生による『ひめゆり』上映会 (1)

磐梯山がくっきりと目に眩しい、快晴の2月22日
『ひめゆり』の市民上映始まって以来の、高校生による上映会が行われました。
上映会を実現させるって、難しいのでは?
なぜ高校生が出来るの?
どうして『ひめゆり』を上映しようと思ったの?
多くの質問が聞こえてきそうです。
福島県会津若松で行われた上映会の様子を、事務局よりご報告します。

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主催者である高校生たちは、Peace Bud Aizu (ピース バッド アイヅ)のメンバー。
Budとはつぼみ、の意味で
「平和のつぼみを会津から」という目標をかかげ活動しています。
現在メンバーは会津地区の高校4校の生徒、9名。
(一つの学校のサークルではないのです)
制服の違う高校生が一緒に動いていました。

きっかけは、「ひめゆり、という映画があるよ」と声をかけてくれた先生。
毎月平和について語り合う学習会を開いたり
自分達の手で講演会を開催してきた皆さん。
3年生が受験で忙しくなり、
1・2年生の二代目メンバーで取り組む最初のイベントに
映画『ひめゆり』の上映を決めたのです。

「戦争体験者が一番伝えたいのは、私たち若者だと思います。
だから、その若者が先立って皆さんに伝えることは
とても重要だと思いました。」
上映申込書にそう書いてきた高校生たち。

昨年10月から準備を進め、
映画のパンフレットをもとに勉強会を重ねてきました。

「自分達と同世代が戦争の犠牲になった。
できるだけ高校生に観てもらいたい。」と、県内の高校を始め
小、中学校を回りポスター掲示のお願いをしてきました。

広報のため新聞社めぐりも行ない
取材を受け、自分達の考えを伝えてきました。

当日は会場準備、受付、パンフレット販売や司会進行
上映後の舞台での高校生によるトークなど
全てを自分達で役割分担して行いました。
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学校の友人や、平和を守る活動をしている
多くの大人たちが支えてくれました。

1日2回の上映に352人の観客が駆けつけ
「高校生、けっこうヤルじゃない!」と、
大人たちを感心させ、希望を感じさせた上映会。

自信につながった上映会の苦労話、
そして本音の声は?・・・  (つづく)

報告 大兼久

2009年2月20日

-糸-(ここ と そこ)

こんにちは!映画『ひめゆり』を観る会事務局の富士です。
映画『ひめゆり』に集う会(2月14日)にライブペインティングで参加してくれた
宮沢かなえさんからお手紙が届きましたので掲載いたします。
livePkanae.jpg
(クリックで拡大)

宮沢さんは当日会場の壁に縦70センチ、横240センチのキャンバスにイベント開始から
イベント終了の間に、会場の想いを即興で絵の具で表現してくださいました。


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お疲れ様です。
いやはや回復しましたが眠気と疲れが身に染みて、もっと体力づくりせねばなぁ...
とつくづく実感中ですね。笑

さて「映画『ひめゆり』 に集う会」ライブペインティング、させていただき楽しかったです。
色々ありがとうございました。「どうやって描きますか?何を描きますか?」
なんて聞かれて前日までは考えてみたりもしたけど予定通りになんて無理でしたね。笑

 「じゃあ始めてください」って、白い画面に対した瞬間...
その瞬間まで「アオイソラ ヒロイウミ」の文字でスタートするなんて
自分でも想ってもみませんでした。

でも、出てきたのがあの言葉でした。そして三線と歌が流れだしたら、
いつのまにか自分のリズムと重なって、音楽や会場のみなさんの想いのようなものと
お話するみたいに色んなことが溢れてきました。描くというより、
会場の力を借りて本当にお話していたんでしょうね。 
ota_kanae2.jpg
 一つ一つ描いて消したものは落書きほどでもない絵だったかもしれないけど...
沖縄のこと、ひめゆりのこと、イラクや色々を想い、会場の中にいて、
消えていく(色となって絵に入っていく)その一つ一つが私にはとても大切なものでした。
時間の終わりが絵の完成なんだなと自然に想ったのもライブペインティングが
私とみなさんとのお話の時間だったからかもしれません。

 -糸-(ここ と そこ)自分と相手を繋ぐ見えない糸をイメージして描いていましたが
お話したとおり、とても嬉しい事がありました。
ito.jpg


絵が形になってくると、小さな小さな参加者さんたちが色々絵を見て言ってくれて。
「どうしてここに窓があるの?どうしてこんなに窓があるの?」
と絵をみて質問してくれました。「誰かが住んでるかもしれないでしょ?」
と私は答えました。「じゃあどうして扉があるの?」と、またの問い。
私はまた「そこに人が住んでるかもしれないでしょ?」と言いました。
答えにはなってないですね。でもやり取りが嬉しかったです。
その子のリクエストで扉の横に人を描きました。
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 当たり前のこと。家が建ち窓があり町がある。そこには'人'がいるかもしれない...
でもそんな当たり前のことへの意識がとっても嬉しかったです。
戦車や戦闘機に乗ってスイッチひとつで爆破する兵士にもその先に見えるものを想像して
見つめて欲しい、テレビの前で見てる人もその町にいる人のことをもっと想像してほしい。
私にはいつもそんな想いがあります。絵の窓などただの絵かもしれないけれど、
窓があれば「それはなぜ?」ってその周囲を感じようとする想像力、
その存在が私には頼もしかったです。
 
会場で声をかけて称えて下さった方達がいました。「すごいことをされていらっしゃるんだな」
と想っていた方達ばかりでしたので恐縮でした。
表現方法は違えどみなさん求めるものに向かって自分の足で歩いていらっしゃる。
いつかその足音が大きなリズムを生んで大きな流れさえ作ることになったらなと想います。

今回会場には与那覇百子さんがいらしてくださっていたけれど ひめゆりの方々には 
私たちのような一人一人の名前や顔など覚えていただかなくてもいい、
でも、ひめゆりのみなさんの蒔いた種がどんな風に芽を出して花になろうとしているのか 
どんな花が咲いて香るのか感じていただけたら嬉しいなと想うのでした。
会場でも本当にいろんな花が揺れていましたよね。
hana.jpg
 疲れ果てると、「私のしていることが何になるの?」と、自分を信じる力も失い、
結果ばかり求めてやさぐれ気分になることもあります。
直接、今、兵士の引き金にかけた指を、止められるわけでも
傷ついた子を救えるわけでもない。

 でも、無駄みたいに心もとないことが、どれだけ大切なことか...
富士さんとも、以前、柴田さんともお話していましたね。 
相手のことを考える力、想像力の体力、鍛えるには目には見えない長い道のりで、
空気を積むようにたよりないことのようかもしれないけれど絵でも映画でも音楽でも
話し合いでも、勿論餅つきでも☆ひとつひとつが一歩になるのだと、
ライブペインティングをひとつ積んで、また元気をもらい、今穏やかに想っています。
 
 夢とか希望...一人歩きした言葉だけを安易に使うのはあまり好きじゃありません。
へそ曲がりな大人ですね。(笑)でも今回は富士さんがその素手でゆっくり温めている
「夢」の光に疑いもなく本当に安心して照らされて歩きました。

富士さんもまたひめゆりの皆さんや、柴田さんや、上映に関わるたくさんの人や
御自身の大切な人たちが、大切に抱き育てている夢とか希望の光に照らされて
何かを見ているのだろうと想うし。本当に夢や希望を持っている人のところには
ちゃんとその光があります。だからとっても素敵な景色を見せていただき、
私も少し前にも歩けたんじゃないかなと想って。ありがとうございました。
  
 私は誰に向かってメールを書いているんだろう。いつの間にか富士さんに向けたら
みなさんが見えていて。すみません、それもまたいいですよね
 参加者のみなさん、アートセンターのみなさん、エイシアみなさん、柴田さん...
光を灯し続けるひめゆりの気高き乙女たち...皆さんにありがとうございました。
楽しかったです。エネルギーを頂きました。

                              宮沢かなえ
livePComple.jpg
完成!

--
ここより映画『ひめゆり』事務局富士

宮沢かなえさんありがとう。
キャンバスを夜中までかかって用意してくださった川崎市アートセンターの
スタッフの皆さんありがとうございました。

2009年2月18日

ここから何が始まるか

映画『ひめゆり』に集う会(餅つき大会)が2月14日行われました。
映画にかける想いが、劇場、市民、学校の垣根を越えて初めて語られました。
映画『ひめゆり』を観る会事務局の富士より報告します。

IMG_3821.jpg
「そ~れ」「よいしょ!」

会場は川崎市アートセンター、『ひめゆり』を昨年上映をしていただいた
映画館です。ガラス張りの近代的な建物の中に映画館や小劇場や
ワークショップなどを開くスペースが集まる複合施設です。公設民営、
つまり市民の手により運営されている劇場です。

3Fコラボレーションスペースは市民の交流の場、そこに集まったのは
『ひめゆり』を今までに上映をしてくださった各地の実行委員会、
大学、学校の皆さん、これから上映をする予定の実行委員会、
上映の応援をしてくれている個人のサポーター、映画評論家、
ひめゆり学徒生存者とその家族などバラエティーに富んだ約70名でした。
遠くはスイス、富山、山形、長岡、神奈川、埼玉、東京から
大勢の参加がありました。

IMG_3841.jpg
2008年ポレポレ壁プロジェクトの作品が壁に映し出されるなか想いを語りました。


sato.jpg
映画評論家の佐藤忠男さんも参加してくださいました。

最後に、製作中のドキュメンタリー『森聞き』のサンプル映像も全国に先駆けて
観ていただきました。


感じることから始めたい

「平和、戦争について語って」と言われたらほとんどの人は身構えてしまいます。
頭で「考える」こともいいけど「感じる」ことも大切。
感じることから何かが生まれるかもしれない。
でも、まずは、皆に友達になってもらえればと会を計画しました。


おいしいものを食べて、飲んで、歌って、三線を聞いて、
絵を見て、餅をついて、お互いの想いに耳を傾けての5時間
映画『ひめゆり』をきかっけに語りあう風景がこっちのテーブル
あっちのテーブルで広がりました。
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三線演奏「てぃんさぐぬ花」「花」は太田武二さん

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映画からの着想を即興で絵にした宮沢かなえさん

つきたての餅や気持ちのこもった差し入れをみんなで分けていただきました。
分け合ってだべると格別に美味しいし、楽しいですね。
「これこそ平和~!」


支えてくださった皆さんありがとう!!
会場提供、設営、機材に留まらず、アンコや豚汁作りまでお玉やカナヅチを片手に
全面的に協力して一緒に考えてくださった川崎市アートセンターのスタッフの皆さん

もちつきから食べ物関係を取り仕切ってくださったひめゆり上映実行委員会・中野の
皆さん、3月7日中野区 野方地域センター(WIZ)を最高の上映会にしましょう!

ドリンクコーナーで笑顔を振りまいてくださった看板娘のみなさん。

三線演奏をしてくださった、太田武二さん(琉球センターどぅたっち)。

ライブペインティングをしてくださった宮沢かなえさん(絵かき)

差し入れをしてくださった皆さん。ボランティアでお手伝いをしてくださった皆さん。
参加できなかったけど想いを届けてくださった皆さん。


参加された参加者から次々と報告が届いています。

市民映画館をつくる会(長岡)
僕らは旅の途中で何度もジャンプ繰り返し

山形 ぷらっとほーむ
「映画『ひめゆり』に集う会」報告 

明日はぷらほお休みです


ここから何が始まるかはまだわかりません。
皆さんと一緒に考えていきたいです。各地の一人ひとりの想いが少しずつ繋がって
いくことを楽しみにしています。

2009年2月11日

モギマサ 永久に

一ヶ月ぶりに書く。
新作の製作で忙しいということもあったが、
胸につかえていて、書きたくても書けないことがあった。
シネマテークたかさきの茂木正男さんが昨年末に急逝したのだ。


茂木さんの舌ガンが再発したことは知っていたが、
その後も会うたびに、抗がん剤を飲みながら、ビールに付き合ってくれていた。
新しい作品のアイデアをアドバイスしてくれたり、
茂木さんが出会ってきた映画人の思い出話に花を咲かせたり、
茂木さんの若き日の沖縄への旅の苦いエピソードを語ってくれたり・・・。
僕たちを励ましつづけてくれる茂木さんに、
ずっと勇気づけられてきた。
高崎映画祭の代表でもあった茂木さんが、
生前22年間の作品選定作業の、最後に選んだのが『ひめゆり』となった。


2月11日、高崎で、茂木さんの「お別れ会」が開かれ、関越道を北へ向かった。
賑やかにお別れをしようという趣旨だったので、僕も大いに飲み、
前橋の古書店のネコちゃんの茂木さん回想話に腹をかかえて笑った。


茂木さんの跡をつぐ若き支配人、志尾睦子さんの
「残党がやっていると思われたくない、茂木から闘い方は教わった」
との決意表明に共感し、救われる思いで、家路に着いた。


茂木さん、あなたは、今もすぐ近くにいるような気がする。