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フィンランドから戻りました

ブログを始めて2日目にして、いきなり場違いのことを書くようですが・・・・。

10月2日にフィンランドでの長期ロケから戻りました。
来年夏に放送予定のNHKスペシャル「世界里山紀行・フィンランド・森と共に生きる」の取材・撮影に行っていました。
実は、今年は春以降、100日程をフィンランドで過ごしています。

帰ってきたばかりゆえホットに感じているだけかもしれませんが、自分の中ではひとつの発見がありました。

人間と自然との関わりを見つめることは、私のライフワークのひとつです。
人は自然界の頂点にいるのではなく、自然の中の一部なのだ、そういう思想を背景に持続可能な生き方を世界に探ろうというシリーズ「世界の里山」は、NHKの担当プロデューサーとの間で5年ごしで育んできた企画です。

フィンランドは、ご存知、ムーミンの国。
フィンランドのフィン族は、漢の時代に中国を脅かした匈奴と関係するといわれ、アジアの西の端の人だと私自身は位置づけています。そこには、アイヌのイヨマンテに通じる儀礼が残り、深い森への信仰が息づいています。
私たちは、キリスト教が入る前の北欧の自然観、人と自然との関係を掘り起こし、撮影を続けています。

13年にわたって惹きこまれている「ひめゆり」のことと、私の代表作と言われている「風の橋」「杉の海に甦る巨大楼閣」のような、ずっと興味をもってきた人間と自然とのこと、これら二つのテーマがどうつながっているのか、これまでは自分の中で分からないできました。

今年、「ひめゆり」と「フィンランド」を同時に進める中で考えたのですが、どちらのテーマも共通するのは「目に見えない存在を大切にしながら命を育み、未来へとつなごうとしている」ということ。

ひめゆりの生存者の方々の心の中には、いつも戦場で亡くなった16歳の学友たちがいます。彼女たちのまわりには、いつも目に見えない16歳の少女たちが一緒にいます。

一方で、森の民であるフィンランドの人々のまわりにも、いつも目に見えない様々なスピリットたちが暮らしています。人々はスピリットたちと会話をし、折り合いをつけながら、豊かな自然を享受しています。

「目に見えないものを大切にする感性」が、平和に通じているのではないか・・・。

強引で言葉足らずですが、いま少しずつ、自らの中で分裂していた二つのテーマをつなぐ糸口が見えてきたような気がしています。


〔関連ページ〕
○ 「ひめゆり」長編ドキュメンタリー映画 公式ホームページ


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2006年10月11日 03:33に投稿されたエントリーのページです。

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