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試写会

昨晩、東京で初めての試写会を行った。
沖縄以外の地での
初めての上映だった。


一般の皆さまに公開するまでに
ひとつ、ひとつ
大事にしなけれなならない
ステップがある。


まず第一に
これまでお世話になってきた方々に
 観ていただきたかった。
私を育ててくれた方々に
 観ていただきたかった。
映画の完成までの遠い道のりを一緒に歩んでくれた方々に
 観ていただきたかった。
心より「ありがとう」と言いたい方々に
 観ていただきたかった。


ひめゆりの東京の関係者の方々。
戦後沖縄を離れたひめゆり学徒も多い。
NHKの先輩や同期の仲間たちは
陰に陽に僕を励まし支えてくれ、
生活が成り立たなくなりそうなときには
仕事の機会を与えてくれた。
記録映画制作会社の金字塔ともいえる
民族文化映像研究所は、
NHKを飛び出した僕を暖かく迎え
厳しく性根を据えてくれた。
そして目標としてきた映画人たち。
数歩先の道のりを照らしつづけてくれた。


尊敬する女性ドキュメンタリストで、
世界でもトップクラスの作品を作りつづけている
NHK同期の仲間から励ましのメールが届いた。


    「先ほどは、感極まってしまい、ご挨拶もそこそこに失礼をしました。
     帰り道、映画の時空から逃れることができず、
     電車を乗り間違えながら帰途につきました。
     大切な、仕事をなさったと思います。
     先ほど、うまくこの気持ちを表現できませんでしたが、
     この大切な仕事をしてくれてありがとうございます、
     という意味で、ありがとう、と言いました。
     拝見して、ホロコーストを記録した『ショアー』を思いました。
     きっと、この映画も2時間では納まらない、
     長さの可能性をもっていると思います。
     どうか、臆することなく、いつか、
     撮影したすべての映像を使い切るような編集を
     して見せてください。
     きっとその意味がある記録だと思います。
     インタビューにこたえてくれた沖縄の方々に、
     心から御礼をお伝えください。」


ありがとう。
僕がNHKを去っていくときに
あなたが主宰して開いてくれた送別会のこと、
一時たりとも忘れたことはない。
恩返しをするには、作品で答えるしかない。
あなたの言葉のなかには、
同期ゆえの共感があって書いてくださっっている
面もあると思うけど、
素直に受け止めたいです。


昨晩の打ち上げの席で、
プロデューサーやスタッフたちと語り合った。
僕らの映画は、沖縄を知らない人の心にも
きちんと届くんだ。
いま、Coccoファンを中心に
多くの若い人たちからもメールをいただいている。
嬉しい。
これまで経験したことのない喜びだ。
めざそう。
これまでドキュメンタリーとは縁の無かった
若い人たちに一人でも多く観てもらえるように。
そのための方法を考え、努力しよう、と。

いま、ドキュメンタリー映画を観るのは
中高年世代が中心。
だけど、
僕らの映画はそれで終らせたくない。
ひめゆりのおばちゃんたちの命のバトンを
きちんと渡したい。


今後の予定。
こうした「報恩の試写会」ともいえる会を持った後、
来年に入ってからは、
プレス試写といって、
マスコミ向けの試写会を始める。


皆さんのもとに映画を届けるのが
遅くなってしまい、ごめんなさい。
この作品を多くの方々に届けたいと思うなら
あせってはいけない、
そう肝に銘じ、
一歩、一歩、進みたいという
僕たちの気持ちをどうか理解し
待っていて下さい。



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2006年11月18日 23:59に投稿されたエントリーのページです。

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