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もう一人のアンネ・フランク(4) 

引き続き、青森出身のかなえさんからのメッセージを紹介します。

(第4回)

    もう1つ、お伝えしておきたいことがあります。
    ひめゆりを訪れて、自分の中で繋がった人がいました。
    アンネ・フランク。

    一般に小中学生が彼女と出逢うように、
    私は小学生の頃、アンネの日記と出逢い、
    そこからアンネ・フランクに強くひき込まれていきました。
    遠い外国の少女でしたが、
    そこに綴られる日々のこと、
    彼女の性格のどこかに自分を重ねてみたりして、
    1人の友人のように、私は彼女に
    心で寄り添っていったのだと想います。

    でも彼女は戦争によって大切なものをたくさん奪われ、
    ついに命も奪われてしまいました。

    私は戦争を憎みました。
    本を読んでいくうちにではありますが、
    尊敬し信頼できる友人をふいに失ったも同然で、
    すごく悔しかったし、ショックだったのです。

    アンネの亡くなった年齢を越える時は心が引きしまったし、
    彼女の平和への願い(魂)は引き継ごうと
    心に決めてさえいました。

    でも、いつの間にか・・・
    大人になると何だか遠くなってしまった気がして、
    自分自身を愛せること、
    自分の周りを愛して大切にできているかなということ、
    そういうことすら、できたりできなかったり。

    アンネの想いを引き継げているの?
    その為に何か特別のこと、できているの?
    そういうことに自信はなくなっていました。

    そんな時、今回、私はひめゆりを訪れて、
    出逢ったのです。
    もう一人のアンネ・フランク。

    ライヴでCoccoさんも触れていましたけれど、
    資料館では亡くなった1人1人がちゃんと1人1人で、
    私と同じ顔のサイズ程の写真があって、
    名前も性格もあって、
    「数」ではなく対面することができました。
    もちろん多くのことはわからないけれど・・・。
    でも悲劇だけではなく学校生活や持っていたもの、とか、
    その人たちの“喜び”“悲しみ”・・・。
    そんな“その人”に触れることが少しはできたんだと想います。

    アンネがこんなにたくさんいたんだね・・・。
    ふとそんな風に感じて、気づいたんです。

    生き残ったアンネ・フランクがいる・・・と。

(つづく)

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2006年12月17日 21:00に投稿されたエントリーのページです。

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