11月28日の「皆さんに質問です。」にコメント投稿してくれたsusieさんが、
面白い質問をしている。
沖縄で、タクシーの運転手さんと、同乗したオバァがこう言っていました。
「別に、沖縄だけじゃないからよ。
もっとひどい目にあったところはたくさんあるさあ」
私のように、沖縄戦に対して特別な想いを持って
来た人たちのことを、あまり良く思っていないのかしら?
同情されてるように思われたのかしら?と不安になりました。
沖縄の人たちは、本当はどう思っているのでしょうか。
今でも気になっています。
susieさんは元気のいい人だ。
オバァとタクシーに同乗した、というシチュエーションがすごい。
市場かどこかで知り合ったオバァなの?
ドラマみたいだね。
さて、susieさんが気になっている
「別に、沖縄だけじゃないからよ。
もっとひどい目にあったところはたくさんあるさあ」
というオバァたちの反応について。
よく分かる、そのリアクション!
とても沖縄の人っぽい!
susieさんのセリフの書き方もとてもうまい。
よくオバァ言葉をとらえている。
でもオバァたちがなぜそう言うのか、
僕にも言葉にするのは難しい。
沖縄生まれ、沖縄育ちの僕のカミさんと
話し合ってみた。
カミさん曰く、
私が若い頃、よく本土の人たちが
「沖縄の人たちに対して申し訳ない、
あんな犠牲を出してしまって申し訳ない、
とてもじゃないけど、沖縄の地に
行くことはできない」
という言葉を聞いた。
それを聞くと、なんか「寂しいなぁ」と思った。
罪悪感を持ってしまって沖縄に来ないよりも、
まずは来て欲しい、知って欲しい
ずっとそう思っていた。
つまり、心の壁ができてしまうことが嫌なんだね。
だから、沖縄戦を特別に取り上げて「申し訳ない」と言われると、
「いや、沖縄だけじゃないからよ」
と答えてしまう。
心と心でバランスを取ろうとしているんだと思う。
でも、沖縄戦のことを何も知らずに、
ただのリゾート感覚で来る人に対しては、
沖縄の人も「辛いのは沖縄だけではない」とは決して言わないだろう。
心の中で憤りを感じている人も多いと思う。
でも、「あなたの責任、本土の責任だ」と口にはしない。
黙って、じっと見ている。
そのときの沖縄の人の表情は、
けっして怒った表情もしない。
笑っている、焦点の合わない笑顔をしている。
心で絶望しながらも笑う。
しかし、沖縄の人にとっての最大の侮辱は、
次のような言葉だろう。
「久間章生防衛庁長官は23日夕、長崎市内で講演し、
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関し、
先の沖縄知事選で与党が推薦した仲井真弘多氏が
敗北した場合を想定、
代替飛行場建設に必要な公有水面の埋め立て権限を
県知事から国に移譲するための
特別措置法制定を検討していたことを明らかにした。」
沖縄の意思なんて知ったことではない、
日本政府のやりたいようにやる・・・。
お金(沖縄振興策)を目の前にちらつかせながら、
沖縄県民の心を分断していくヤクザなやり方。
カミさんは、次のような言葉がやりきれないという。
「沖縄の人は基地ではなく経済を選んだんだよ」
基地のかわりに経済振興を選んだという
二者択一の見方をされること、
心の痛みを知らずに結論づけられてしまうこと。
これが最もつらい、と・・・。
でも、沖縄の人は、じっと黙って
苦渋の選択に耐えている。
心では泣きながらも笑っている。
まるで寅さんみたいだ。
もちろん、沖縄の人も、全部が同じ考えではない、
それぞれ違った感じ方をしている。
ここに書いてきたのは、こういう感覚の人が多いかな、
ということ。
ところで、susieさんのコメントには、
アメリカでの歴史教育についても書かれていた。
彼(五嶋龍)はアメリカの普通の学校に通っています。
歴史のカリキュラムが「第二次世界大戦」の事に進むということで、
「日本人」でもある龍くんに、
「アメリカ側からの視点での内容になること」を承諾する
念書を書かせているシーンがあるのです。
歴史は見る視点によって全く違ったものに見えるということを
アメリカの学校ではきちんと認識しているんだ!
知らなかった。
教えてくれて、ありがとう。
ちなみに、アメリカでは、
原住民(インディアン)との間の歴史についても
征服者側の視点に立っているという前提を
曖昧にしないでいるのだうか。