土本典昭監督からお手紙をいただいた。
土本さんは1928年生まれ、
ひめゆり学徒隊の下級生たちと同い年。
日本のドキュメンタリー映画の世界を開拓してきた大先輩だ。
長編にもかかわらず、ひめゆりの方々の数十日が
手に取るように伝わり、
全く長さを感じませんでした。
同世代の証言者の、ひたむきな伝えたい気持も、
落ちついた口調でたしかに伝わりました。
実景や実写フィルムも話を生かすだけに限られ、
ひきしまった映画になっていると思います。
今日、はじめて記録するに価する「ひめゆり」が出来ましたことを
心よりうれしく、また身のひきしまる想いです。
どうぞキメの細かい上映をいつまでもつづけて下さい。
同窓会のひめゆりの方々にもよろしくおつたえの程をー。
土本典昭さんは、『水俣―患者さんとその世界―』(1971年)
という作品で世界的によく知られている。
土本さんの作品を通して、水俣病は広く知られるようになった。
土本さんは、今も水俣病の患者さんたちと向き合いつづけ、
刺激的な作品を発表されている。
「身のひきしまる想いです」という土本さんの言葉には
現役の映画作家としての気概がにじみ出ている。
ずっと見つめ続けている記録者としての責任感。
土本さんから学ぶことは多い。
ありがとうございました。