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神奈川県のSTさんから

神奈川県のSTさん(25)からのメッセージです。


    先月、沖縄旅行に行き、戦跡などを見てきました。
    今回沖縄に行くのは3回目なのですが、
    1回目の時はまだ、興味を持っていなかった。
    ひめゆり資料館は有料だったので、
    友人と二人で極貧旅行中、入ろうかどうか悩んで、
    結局入りませんでした。


    2回目は、昨年の8月15日に
    Coccoの沖縄コンサートに訪れました。
    そこで彼女がひめゆり資料館の事を話していたので、
    ぜひとも行ってみたいと思いました。
    彼女の話す事が、ひとつひとつ、心に残りました。
    戦争・平和など、重い話が苦手な彼氏が、
    Coccoの話を聞いて、ひめゆりに興味を持ったようでした。
    私が話すと苦い顔して逃げてしまうのに。
    すごい!と思いました。


    そして今回、12月6~9日にかけて、
    平和の旅ツアーに参加しました。
    3回目にして、ようやく資料館を訪れることができました。


    順路に沿って進むと、
    ひめゆり学徒隊の生存している方の
    証言映像が上映されていました。
    その方はきれいな海岸で腰掛けながら、
    カメラに向かって当時の話をしていました。
    そのときは死体がいくつも転がっていて、
    血で川のようになっていたと…。
    この話を聞いて、私は心を打たれて、
    胸が詰まるような思いでした。
    背景に写っている海岸線は、海も空もとても美しく、
    美しいからこそ、余計に悲しさがこみ上げてきます。


    残酷さを伝えるのに、残酷な映像を伝える必要があるのか?
    私はしばしば考えます。
    今の時代、本当に戦争というものが分からない。
    だからこそ、時には残酷さを伝える手段としては必要なのかもしれない。
    でも、心から平和であって欲しい、そう願うのは、
    美しいものに対峙している時だったり、
    幸せを感じている時なのではないかと思います。
    沖縄は、空も海も美しいからこそ、
    悲惨な戦争があった事実とのコントラストに衝撃を覚えます。


    後日こうやって思い直してみると、
    次世代への継承がどれほど難しく、すごい事なんだろうと思いました。
    声高に平和を叫ぶよりも、じわじわと訴えかける方が、
    ずっと人々の心に染み入る何かを残してくれると思いました。
    (映画「ひめゆり」も、じわじわ系なのでしょうか?w)


    話は反れますが、沖縄に行く前に、
    靖国神社に併設されている遊就館も観てきました。
    戦争を正当化している展示や、
    戦争はやむをえない事だったと責任転嫁している解説。
    戦況の解説映像は、日本軍が勝ち進んでいた頃ばかりを取り上げ、
    何も考えずに見ていたら
    「ほー日本軍すごいなー」と思わされてしまいそうでした。


    飛行機や特攻機、大砲も展示されていました。
    観ている最中は意識高揚、見終わった後はとくに後味は残らず・・・。
    沖縄で見た展示や、ガマを見終わった後は、
    胸に何かつかえたかのように重い気持ちになったのに。
    この後味の違いに、どうしても違和感を感じずにはいられません。


    今回は、平和をテーマにした、内容が濃厚なツアーでしたので、
    抱えきれないくらいの衝撃を受けました。


    一番もどかしい事は、
    帰ってきてもこの話をする相手が、なかなか身近にいないことです。
    「平和」という重いテーマは、なかなか切り出しにくいし、
    話をする時もトーンダウンしてしまいます。
    本当は、誰かに聞いてもらいたくて、うずうずしていたのです。


    何かしないと、何も始まらない。
    そう思い、勇気を出して柴田監督にメールを送らせて頂いた次第です。


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2007年1月30日 21:50に投稿されたエントリーのページです。

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