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小泉修吉プロデューサーと211人の観客

「映画の力を信じなさい」――「ひめゆり」がオギャァと小さな産声を上げたころ
プロデューサーの小泉修吉さんは言った。
僕自身は、「この人たちに見せたい」と、ある観客を思い描いて
この映画を編集してきた。だから完成したばかりのとき、
多くの人がこの映画を観るという状況は想像できなかった。


小泉さんが、ポレポレ東中野の支配人の大槻さんに
「ちょっとこの映画観てくれない」と電話をし、
そこからひとつの車輪が回り始めた。
同じ頃、大兼久プロデューサーがCoccoさんに連絡をし
「ぜひ観てください」とお願いをした。
それがもうひとつの車輪となり、
映画「ひめゆり」は、人々の心に向かってゆっくり走り始めた。


ナレーションもドラマもなし。
無名の監督による、静かな映画。
ただ、語られた言葉の強さを信じた。
観てくれる人の想像力の豊かさを信じた。


1年近い時が過ぎた。
東京・ポレポレ東中野でのロードショーが昨日で終わった。
最初は正直言って、お客さんが多いとは言えない日が続いたが、
観て下さった方々が、知人・友人やご家族に声をかけてくださり
手から手へ、口から口へと想いが伝わっていった。
おかげさまで、最終的には予想以上のお客様に観ていただけ
8月4日からアンコール上映をすることも決まった。


静かに静かに、想いを伝えようとするこの映画。
小泉さんは「英語版を作った方がいい」ともいう。
果たして、この映画は海外の人たちにも伝わるものなのだろうか。
僕が「ぜひ観てほしい」と願っていた観客
   ――それは亡くなった211人のひめゆりの少女たちなのだが、
その向こうに、
はたしてどのような人たちが、この映画を待っていてくれるのだろう。


やはり自信はない。
が、信じてみようか・・・。

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2007年07月14日 23:32に投稿されたエントリーのページです。

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