クリスマス気分の、年の瀬の連休で、
文科省と教科書会社との間で恐ろしい事態が
進みつつあるようだ。
教科書から「住民の集団自決には軍の強制があった」とする
「軍強制」の記述が、削られる方向で調整中というのだ。
北海道新聞の第一面の報道で知った。
沖縄でも、もちろん報道されている。
共同通信経由で、他県の新聞でも報じられているかもしれない。
でも、東京にいる限り、このニュースは、よほどアンテナを立てていないと
誰も気づかない。
まだ間に合うのか?
もしこの教科書検定が通れば、沖縄が本土復帰してから最大の
沖縄への侮辱だと思う。
~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ―
『ひめゆり』を編集していた、ちょうどその頃、
日本の過去を美化したい一派が沖縄に通い始め
裁判をしかけたり、教科書を改悪したりする動きを始めていた。
まさか、こんな早く、デタラメの企みが、まかり通るとは予想していなかった。
「住民の記憶による証言は信頼できない」と、過去を美化したい人たちは言う。
「物的な記録が残っていないと証拠にならぬ」と、軍を美化したい政府は言う。
戦争で焼き尽くされた沖縄戦の実相を知るには、
記憶と証言の積み重ねこそが、きわめて大切なのだ。
霞ヶ関の人々よ、ぜひ本気で、沖縄の人々の声に耳を傾けてもらいたい。
~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ― ~ ―
「”軍の強制”という言葉を残し、さらに複合要因も述べる」なら
僕は良いと思っていた。
しかし、「”軍の強制”という表現を削除し、ただ複合要因を述べる」だけとなると
沖縄の、そして日本の現代史を抹殺するプロセスを
歩み始めたことを意味する。
クリスマスも近いが、
真実を見つめない歴史教科書を作ろうとしている日本の子供たちに
本物のサンタクロースはやってくるのだろうか?
(余談)NHKでは、クリスマス・イブにフィンランドから生中継するというが、
『フィンランドでサンタクロースが生まれた』というのは
アメリカ (コカコーラ) が作り上げた、ニセモノ文化。
フィンランドでは、19世紀まで、クリスマスはなかった。
ドイツやスウェーデンからクリスマスとサンラクロース文化が伝わり、
20世紀に入ってから、アメリカによって新たなイメージを付け加えられた。
フィンランドでは、伝統的には、冬至の夜に
貧しい人々が、家々を巡り歩き、ささやかな贈物をもらったり、交換していた。
あるいは、日本の「なまはげ」や、トカラ列島の「トシドン」のような
異様な姿をした来訪神たちが、家々をまわる習慣もあった。