久しぶりの母校・・・・いや、「母校」という実感があまりない。
大学時代ほとんど学校に行かず、
クラブ活動の「能」や、山梨県の山村でのフィールドワークに明け暮れていた。
卒論は、山梨の山村の女性のライフヒストリーの聞き書き、参考文献ゼロ。
卒業式にも行かなかった。
でも友人には恵まれ、僕の人生に大きな影響を与えてくれた親友が何人もいる。
きょう、東京大学の医学部の講堂で、「ひめゆり」の上映会が催された。
人間の「生」と「死」に関する新しい学問拠点づくりを目指しているプロジェクトから、
上映に招かれたのだった。
プロジェクトの名前は、「死生学の展開と組織化」、
難しい名前で、僕も完全には理解していない。
関心のある方は ⇒こちら(東大「死生学・・・・」HP)
きっかけは、医学部の高橋都先生が、去年3月にたまたま
ひめゆり平和祈念資料館を訪れたことだった。
高橋先生から、こんなメールをいただいた。
「実は元学徒の方々が (資料館で)体験を語っておられることを
まったく知らなかったため、展示室で後ろに立っていた年配の女性が
いきなり淡々と話し始めたときには驚きました。
そして、聞くうちにその内容に言葉を失い、
この目の前にいる方が元学徒であるという事実に圧倒され、
次の展示室に動くことができなくなりました。その日、
三人の方のお話をうかがいましたが、お三人とも、
『この体験を伝えられる人が減っている』『聞いてくれてありがとう』と
話されたのが、強く印象に残っております。」
「聞いてくれてありがとう」とひめゆりのおばちゃんたちから言われた、という高橋さん。
お会いしてみると、ほんとうに話を聞くのが上手な方だった。
「私はあなたのどんな話でも受け止めますよ」というシグナルを
たえまない笑顔の中で発しつづけている。
僕も明日から沖縄へ。
これまで証言撮影ができていなかった方の中で
「話してもいい」とおっしゃってくださる人が現れてきた。
冬で寒いし、天候も悪そうだけど、できることをやってみよう。
無理はせず、
「話してよかったよ」と思っていただけさえすればなぁ、と思っている。