実は、昨晩は久々に深酒をした。
川崎市アートセンターの映像ディレクターの野々川さんと食事したとき、
野々川さんが言った。
「私は『ひめゆり』の最後のスタッフだと思っています。
この映画を観客に届ける位置(映画館)にいる。
届けることで、この映画が人々に生かされていく。
『ひめゆり』を大切にしたいという思いは監督と同じで、
そういう意味で、『ひめゆり』のスタッフ、最後のスタッフです」
この言葉に本当に感動した。
感謝の思いや、かたじけない思いがこみ上げ、
一緒にいらした三浦さんに薦められるまま、
慣れない日本酒をがんんがん飲んだ。
その言葉はほんとうに嬉しかった。
横浜のシネマ・ジャック&ベティーでは、
横浜YWCAの金剛さんのお顔が客席にあった。
金剛さんとは4月4日の横浜での上映会のときに
初めて出会った。
以後、『ひめゆり』をずっと陰から支えてくださり、
「チラシをまけるところには全てまき、
もう思い当たるところがない」
というまで、この2ヶ月間ずっと動いてくださった。
「きのうで通算4回見ました。でも毎回新しい感動を覚えます」
とメールをくださった。
上映担当の富士さんが、「金剛さんには年間フリーパスを」と
冗談を言っていた。
そんな、金剛さんのことも思いながら、酒を飲んだ。
飲んだ勢いで、ポレポレ東中野の最終回のトークに行った。
ポレポレの客足が初日、二日目と予想以上に少なかった、
このことで初日は大いに凹んだのだが、
落ち込んでいても仕方ない、と気持ちを切り替えたかった。
撮影の一之瀬カメラマンが、よく「お天気まつり」と言って大騒ぎをしながら飲む。
ロケ中に、天気が思うようにならないとき、飲んで騒いで
天の神さまに気持ちを変えてもらおうというのだ。
昨日の酒は、そんな「お天気まつり」でもあった。
ポレポレのスタッフが、「柴田監督の昼間のトークがA面で
今のがB面ですね」と苦笑していたが、
会場にいらしていた若い女性たちが(不思議なことに観客は若い女性たちだけだった)、
笑って受け流してくれたのが救いだった。