近田洋一さん、
あなたの優しく大らかな魂が
会場の隅々にまで漂っている、
そんな、きょうの上映会でした。
あなたとの出会いは、昨年4月にさかのぼります。
『ひめゆり』マスコミ試写会のとき
緊張して声の出ない僕にかわって、
すくっと立ち上がり、演説してくれた近田さん。
「僕は長いこと沖縄で新聞記者をしていたが、
ひめゆりの方々の話は、いくら聞こうとしても聞けなかった。
それがこうしてドキュメンタリー映画として観れたこと、
ひめゆりの皆さんがこれだけ語ってくれたことに驚いた。
マスコミの皆さん、ぜひ、この映画を応援してください」
それがあなたとの初めての出会いでした。
後で知ったことですが、あたなは、
沖縄本土復帰後に琉球新報の記者をやめ、
埼玉新聞の編集委員を務めていました。
あの時のあなたの演説の力もあって、
多くの記者やライターたちが
『ひめゆり』を取り上げてくれたのだと思います。
それ以来ずっと、あなたを父親のように慕って来ました。
小さな出来事でも、お伝えするとすぐに
あなたは励ましのお手紙をくださいました。
「『ひめゆり』を埼玉の地に広めたい」、
近田さんが、そんな思いで提案して実現した
きょうの埼玉上映会(さいたま生協OB主催)。
1回目(午前)は 544人、
2回目(午後)は 468人、
3回目(夜)は 265人。
前売券が定員以上に売れ
前日に一回上映を追加、
合計1597人もの方々が観てくださいました。
会場には、若い人もたくさんでした。
近田さんが突然、旅立ってしまった先月、
僕もカミさんも、あまりのショックで呆然としてしまい
しばらく何もできませんでした。
いつも隣にいて声をかけてくれるような存在だった近田さん、
辺野古のことを気にかけて僕たちにいつも情報をくれていた近田さん。
あなたの訃報に接し、大きな支えがなくなってしまったような思いでした。
「近田洋一最後の仕事だ」
あなたが親しくしていた方々が、
この上映会を見事に最後までやり遂げてくださいました。
沖縄からは、かつて埼玉に暮らしていたこともある
与那覇百子さんもかけつけました。
百子さんと近田さんは、家族ぐるみのお付き合いでしたね。
きょう、近田さんのご長男、お嬢さんにも
初めてお目にかかりました。
ご長男は、近田さんそっくりの、
大柄で、誠実で、夢を追うタイプ。
お嬢さんは、近田さん奥様似の沖縄美女。
「Coccoさんによろしく」と言っていたけど、
Coccoファンなんですね。
近田さんが蒔いてくれた
埼玉での平和への祈りの種、
これからもっともっと育って行きますように。
いつも心の中であなたのことを
慕っている 不肖の弟子より