おととし撮影を始め、1年かけて完成・放映したドキュメンタリー
NHKスペシャル 「世界里山紀行~フィンランド・森・妖精との対話」 が
ドイツにつづいて、アメリカの映画祭でも受賞したという知らせがあった。

あの一年間は、フクロウ漬けだった。
フィンランドだけでなく、雲南省でもフクロウの撮影をしていた。
9月、雲南へ向かう中継地、香港で、Coccoさんに手紙を書いた。
10月、雲南でのフクロウの撮影が奇跡的に成功し、日本に戻ってみたら、
Coccoさんの「想い事。~ ひめゆりの風」の文章が届いていた。
フィンランドの、僕の大好きなお百姓さん、オッリさんの家の
白樺の巨樹に住み着いたモリフクロウ。
オッリさんは言っていた。
「フクロウが来ると、胸がどきどきする。
フクロウは、目に見える世界と、目に見えない世界とを
つないでくれる使者。
コンタクトだから・・・」
ふくろう、不苦労、福ひろう・・・、知恵の象徴。
秋、9月。
今ごろオッリさんの家の近くの森では、
巣穴から森へと出たヒナ鳥たちが、ホウホウと鳴いているだろう。
ヒナたちは、まもなく、羽根がそろい、空高く飛び立つ。
ホウホウ、ホウホウ。
秋風が吹くと、あの森の情景を思い出す。
フィンランドの本づくりも、ちょっとづつ、進んでいる。