ひめゆり資料館では、アニメ製作をするために原画作者を公募していた。
多数の中から選ばれた若者、海津研さんのブログは、
とても読み応えがある。
深い考察力に裏づけられた文章は、とても魅力的だ。
先日、海津さんが「コペル君とミモリさん」という題で書いていた。
http://blog.livedoor.jp/kaizuken1/archives/50760062.html
コペル君というのは、ある本の登場人物。
1937年(昭和12年)に出版された「君たちはどう生きるか」という少年向けに書かれた本だ。
宮崎駿さんも大きな影響を受けた書物という。
コペル君というあだ名のついた東京の中学生の成長を通して
世界をどう認識していくのかを考察していく。
「コペル君」とは「コペルニクス」の意。
僕もさっそく本屋で買ってきた。
第二次世界大戦勃発直前の時代に書かれたとは思えないほど自由で
いま読んでも新しい。
戦前という時代は、僕たちが想像するような特殊な時代ではなかった。
とくに子供たちにとっては、のびやかで未来への希望にあふれていた。
沖縄のひめゆり学園が昭和10年に出した学校創立25周年の記念誌も、
実におおらかで豊かな好奇心・探究心にあふれたも内容だった。
それが、ひめゆりの戦前の同窓会誌を読んでいくと、
昭和15年から20年にかけて、一気に大きな変化に飲み込まれて行く。
日常の延長に戦争がある、
その危うさは、田母神元空幕長の言動に象徴されるように
いまの日本社会にも潜在している。
危うさはどこから来るのか。
アニメは、これから本格的に製作に取りかかっていく。