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災い転じて学校上映助成金となる 松江の試み

映画『ひめゆり』を観る会事務局の富士です。
嬉しい報告があります。

昨年7月に島根県の松江でひめゆりの上映をしていただきました。
観客792名で、この時点での『ひめゆり』の1日の上映観客数としては最高の人数でした。
しかし一番観てほしかった、中学生、高校生は14名しか来てくれませんでした。
上映会は成功でしたが、若い人への呼びかけの面では失敗に終わりました。

自主上映会、そして映画館での上映では、中学生・高校性に来てほしい想いで
実行委員会、劇場の方と知恵を絞って呼びかけをするのですが結果は...
「いい、映画だったけど、もっと若い人にこそ観てもらいたいたかったね~」

上映会から4ヶ月後、11月、松江の実行委員会はひとつの決断をしました。

黒字約40万円を使って県内の高校での上映のための助成金を
作ることを考案しました。
ひめゆりを上映したいけれど予算がない学校の
上映料金を代わりに払うという仕組みです。

松江実行委員会の皆さんは助成金を受けたことがあったとしても
助成金をつくったことはありませんから
助成金の案内文を一から実行委員会で議論しながら作り上げていきました。

1月になって県内の公立・私立の高校49校に助成金の案内を送付しました。
信用もない、映画の上映実行委員会からの手紙を読んで本当に応募があるのだろうか?
不安が的中して、締切の3月になっても応募がありません。

締切は3月の末
3月30日と3月31日に、続けて応募があったときは、よっぽど嬉しかったのでしょう。
実行委員長のT氏から電話がありました。

4月になり正式に助成をする学校が決まりました。
今朝決まった学校数校に電話をして先生とおはなしをしました。

1校は山の中にある全生徒数50名の小さな学校です。
きっと助成金がなかったら映画『ひめゆり』とは出会っていなかった
学校だと思います。

田舎の小さな学校で映画を上映をすることは経済的に難しく
上映されることがほとんどありません。今回の試みは若い人たちに
どのようにして映画を観る機会を作っていくことができるかという
ある種映画界全体が持っている構造的な問題に対しての一つの
シンプルな答えだと思います。

松江方式の応用で、映画館に若い人に来てもらうために出来ることはないかしら?
山村の小さな集落での映画上映会もできるかもしれないなあ。などと
いろいろな可能性が秘められていると思います。

今日は興奮して寝られないかもしれません。
「いい、映画だったけど、もっと若い人にこそ観てもらいたいたかったね~」
この嘆きが松江に限っては過去のものとなろうとしている訳ですから。

松江上映会7月上映:
http://www.himeyuri.info/kantoku_blog/2008/07/matsue-hoshiki.html

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2009年4月21日 22:49に投稿されたエントリーのページです。

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