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2010年12月 アーカイブ

2010年12月 8日

「気がつけばうちの店のベストセラーです」


     「『フィンランド・森の精霊と旅をする』
      置いていると ぽつぽつと売れて、
      気がつけばうちの店のベストセラーです」


という嬉しい連絡をくれたのは、
島根県松江市の個性的な本屋、Doorの高橋さん。
ご自身が気に入られた本や工芸品を扱うほか、
貸しギャラリーなども営み、
松江の人たちと、芸術にふれる喜びを共有しようとしている。


松江は、ほんとうに懐ふかい土地。
今年2月には、「ひめゆり」を上映してくれた全国の市民ネットワークの人たちが
松江に集まり、交流会を開いていただいた。
  (高嶋敏展さん、ありがとう!)


『フィンランド・森の精霊と旅をする』は、不思議な本で、
まったく宣伝をしていないのだけれど、
自然とあちこちから声がかかり、世に出て行く。
とっても、ありがたいことだ。


フィンランドで初めてこの本を手に取ったとき、
僕は身体がふるえるぐらい感動し、
日本で出版してほしいと大手の出版社いくつかに打診したが、
断わられつづけた本。
   (写真を中心とした本は売れないという、
    出版界の暗黙の了解があるらしい)
そんなわけで、僕は自分の会社で出すことにした。
わが子のように可愛い本。


一般の書店だけでなく、どなたでも、販売を取り扱っていただける。
   (正確には、僕たちは大手の取次店には相手にしてもらえないので、
    書店には、JRCという小さな小さな、でも良心的な取次店を通して、
    出しているだけだ・・・)
この本を店に置いてみたいという人、
いつも募集中。
ぜひ気軽に声をかけて欲しい。


  (プロダクション・エイシア Tel. 042-497-6975 info@asia-documentary.com)

2010年12月21日

生まれ出そうな者たち

この週末は、うれしいことが続いた。
これまで時間をかけて準備してきた作品たちの姿が
ようやく見えてきた。


ひとつは、
「ラヤトン 無限の森へ  ~ フィンランド・アカペラの響き」


ラヤトン(Rajaton)は、
映画「森聞き」でも、
NHK世界里山紀行「フィンランド・森とともに生きる」でも
透きとおる歌声でテーマ曲を奏でてくれた
フィンランドのアカペラ・ボーカルのグループ。


2007年に、NHKの上の番組で音楽を使わせてもらって以来、
いつか彼らのCDを日本で出したいと願い続けてきた。
結局、「大手がやってくれないなら、僕らがやる」
という、いつもの精神で、
エイシアで出すことにした。


僕は、単に「音」という情報を載せたCDではなく、
その世界観を広げるような絵本とセットにして
いつまでも手元に置いておきたい宝物として
世に出したかった。
単に音楽を聴きたいだけなら、
今やネットからダウンロードすれば済む。
僕が欲しかったのは、
いつも自分の身辺に置き、
心が求めたときに手にとって眺め、耳で聴き、
自分自身を確かめられるようなCD+絵本。
だから手触りも、絵筆のタッチも大切だ。


翻訳の上山美保子さん、
絵の三田圭介さん、
そしてアートディレクションの小野太作さんという
若くすばらしいスタッフに恵まれ、
製作を進めた。
いつものように、富士海君が
ダメな僕をそっとコントロールしてくれる。
土曜日に、最初の色校正が、印刷を担当してくれる精興社から届いた。
その見事な印刷の仕上がりに、
僕は飛び上がるくらい嬉しかった。


このままトラブルがなければ、来年1月下旬に完成する。


ラヤトン 無限の森へ ~ フィンランド・アカペラの響き(Rajaton)


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


もうひとつは、
NHKハイビジョン特集「北海道・豆と開拓者たちの物語」。


色とりどりの美しい「豆」の在来種を手がかりに、
北海道の開拓史を見つめ直そうという企画。
歴史の表舞台には出てこない、
女性たちの視点もまじえて庶民史を見るドキュメンタリーで、
原企画は、NHKエデュケーショナルで「きょうの料理」を担当している
矢内真由美さん(十勝出身)。
そして「チベット・死者の書」や「エンデの遺言」など
個性的で魅力的な番組を作りつづけた河邑厚徳さんが制作統括。


僕らは、3月から、遠軽町(紋別地方)と幕別町(十勝地方)に
1軒ずつ家を借り、
長期の住み込みロケを行ってきた。


やはり、若い力に助けられた。
撮影は、元エイシアのスタッフ、川口慎一郎君(30)。
何もとりたてて事件の起こらない淡々とした時間の流れを、
川口君らしく、光と余白をうまく扱いながら、切り取っている。


そして、この作品からエイシアに加わってくれた堀部拓磨君(35)。
4月から11月まで、北海道からほとんど戻ることなく、
村の人たちと交流を深めながら、取材を続けてくれた。
堀部君ひとりしか現場にいないことも多く、
川口君から特訓を受けて堀部君がカメラをまわした場面も少なくない。
とてもセンスがある。
熱意もある。
堀部君は、近い将来、力あるディレクターに育っていくことだろう。


 (「ラヤトン」のアートディレクションの小野太作君を紹介してくれたのも
  堀部君だった)


「北海道・豆と開拓者たちの物語」は
いま映像の編集がほぼ確定した段階で、
来年1月30日(日)22時50分から、NHK BShiで放送の予定。

北海道・豆と開拓者たちの物語   北海道・豆と開拓者たちの物語

~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇


生まれ出そうな作品たち。
生まれ出そうな若い才能たち。


次の時代を切り拓いて行ってほしい。


2010年12月22日

「森聞き」 フィンランドの子供たちからのメッセージ

いま、フィンランド、Ouluの映画祭からの郵便が届いた。
映画祭のカタログの他、VALOKEILAという
子供たちが書いた映画評の載った新聞のコピーが同封されていた。

フィンランド語のため、すぐにすべては読めまないけど、
映画祭の事務局の人が1行だけ訳してくれている。


見出しは
「『森聞き』は君の智恵をよみがえらせる」
     "MORIKIKI awakes your wisdom."


本文。
「バスに乗りながら、智恵とは何か、幸せとは何か、
 自分の人生の方向はどうしたら良いのか、
 考えることがあるよね。
 そんなとき、この映画はひらめきを与えてくた。」

       "If you sit in a bus thinking of wisdom, happiness
        and the direction of your life you know,
        that the film has aroused thoughts."


とっても嬉しいメッセージだ。

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