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2011年10月 アーカイブ

2011年10月 8日

北海道下川町へ


きょうは北海道の林業の町、下川町に行き、
「森聞き」を地元の高校生たちと観る映画会があった。
聞き書き甲子園の第一期生の代田七瀬さんや、
映画に出演し、その後林業に就いた大浦栄二君(19)もトークに参加してくれて、
とてもすばらしい会になった。
林業2年目、すっかりたくましくなった栄二君が
 「今がいちばん幸せ。祖父と一緒に山仕事をする日々、
  こんなに幸せで良いんだろうか」
と語っていたことに、心打たれた。


北海道下川町――半年前まで名前を聞いたことのなかった町。
スゴイ町だった。
森と林業で生きるんだという市民や役場職員の迫力、
見事に手入れされたトドマツの町有林の美しさ、
そして町長さえも「GNH(国民総幸福量)をめざす」と言い切るシンプルさ。


ぜひ一度訪ねてみることを勧めます。


2011年10月19日

クニ子おばば 再々放送

一応のお知らせ・・・

「クニ子おばばと不思議の森」が
今度の日曜、23日朝10時5分からの
NHK「とっておきサンデー」(総合)の枠内で再放送。
僕も3分ほど、生出演する予定。

2011年10月23日

「森聞き」 11月にかけて全国で


11月は、僕にとっては、また「森聞き」の上映に力を入れられるとき。
「森聞き」は、上映終わったあと、一緒に会話をするのが、また楽しいんだなぁ。


「生まれて初めて上映会をする」というところが何ヶ所かある。
たとえば、


*きょう、石川県三井町の上映。
       都会から能登の山村に移住したご夫婦が中心になって、
       村の人たちと一緒においしい山の幸を食べながら、
       茅葺き民家の下で「森聞き」を見るのだという。
       僕も行きたかったけど、番組制作と重なってしまい、残念。
       (まるやま組


*11月23日、京都府の南山城村文化会館での上映
       京都府南部の畑のなかにある小さなこやの雑貨店を開いている
       女性たちが中心に開催する上映会。
       「フィンランド・森の精霊を旅をする」の本を通して出会った方たち。
       彼女たちが作っている雑誌「暮らしのエトセトラ」は素晴らしい。
       (暮らしのエトセトラ


*11月5~6日、恵泉女子園大学での上映会。
       「森聞き」に出演してくれた河合和香ちゃんが、仲間に呼びかけての上映会。


*11月12~13日、大分県日田市での上映会。
       林業に関わる方たちが、子供たちに見てもらいたいと開催する。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆


「初めて上映をする」というところには可能な限り、僕も足を運びたいけれど、
どうしても日程が重なってしまったところは、富士さんに行ってもらおうかしら・・・。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆


僕自身は、確実に伺える日程は、今のところ――
*10月29日~11月4日、札幌シアター・キノでのロードショー公開の初日。
*11月6日、沖縄キリスト教短期大学での上映会
*11月12日からの、大阪第七芸術劇場でのロードショー公開の初日&二日目。
*11月19日、新潟シネ・ウィンドのプレミアム上映
*11月20日、岐阜県可児市のアーラ映画祭
*11月26日、浜松映画祭(シネマ・イーラ)
*11月27日、松江での上映会


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆


その他、素敵な上映会がたくさん。
詳しくは、「森聞き」上映情報ページまで。


2011年10月27日

新日本風土記「松島」、および「森聞き」札幌へ

制作番組ご案内。
NHK新日本風土記 「松島」、明日午後8時より放送。

「クニ子おばば」の編集終了後に取材・リサーチ・撮影を始めたので、
僕としては異例な急ピッチで仕上げた番組ですが、
東北の人の底力、「よみがえる力」を見た思いです。


29日からは「森聞き」、いよいよ札幌公開。
北海道に行ってきます。

2011年10月28日

明日から北海道へ。「森聞き」上映、そして「豆」ATP賞受賞


明日から、札幌のシアターキノ「森聞き」のロードショー公開が始まる。
    毎日11:25~ 
初日は僕も参加。上映後、コーヒーたいむを予定。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆


夕方4時過ぎの列車に乗り、札幌から帯広へ。
そして翌日は遠軽町へ向かう予定だ。
今年1月に放送した番組「北海道 豆と開拓者たちの物語」
ATP賞最優秀賞(ドキュメンタリー部門)に選ばれ、先週、授賞式があった。
ATPとは「全日本テレビ番組製作社連盟」で、テレビ界ではとても大きな賞のひとつ。
取材でお世話になった農家の皆さんにご報告に伺いたいんだ。


ATP賞の受賞にあたって、僕が記した文章を、下記に掲載しておく。


~  ◆  ~  ◇  ~  ◆  ~  ◇  ~  ◆


      番組をご評価いただき本当にありがとうございます。
     この番組は、映像によって庶民の歴史と記憶を記録する、
     新しい方法論をめざしたものです。
     文字で記された「正史」には残されない庶民の歴史、
     特に、埋もれがちな女性たちの果たした役割を、
     在来種の「豆」に語らせる、という試みです。

 
      この番組の取材のため、私たちは2組の農家を中心に
     年間記録することに決め、道内2ヶ所に家を借りました。
     農家の人たちと可能な限り時空を共有することで、
     少しでもその生活感覚に近づきたかったのです。
     合計200日のロケ――ADの堀部拓磨君が一人で残り
     小型カメラで撮影する日も多々ありました。


       取材される側にとっては、私たちを受け入れることは
     本当に大変だったと思います。主人公のひとり、
     「最後の開拓民」と皆から尊敬される86歳の服部行夫さんに
     「もう来るな」と言われたことがあります。
     不器用な私は
      「豆づくりの記録ではないのです、生きる力を学びたいのです」
     とひたすら正面から食い下がりました。
       行き詰まったときに助け船を出してくれたのは、
     90歳のツルおばあちゃん。最初は撮影を嫌がっていましたが、
     腹が決まってからは、すべてを受け入れてくれました。
       取材に応じてくださった服部行夫さん、ツルさん、
     平訳優さん、そしてご協力くださった地元のたくさんの皆さんに、
     心より御礼申し上げます。


      そのツルおばあちゃんが、今年8月、脳血栓で倒れてしまいました。
     病院で寝たまま、ほとんど反応もありません。
       折から、TPP是非の結論を急ぐという報道。
       無限の知恵をはらんだ地域社会が、都市の論理を優先するために
     どれほど崩壊の危機に瀕しているかを、
     1年を通した取材で身にしみた私は、この場をお借りして強く叫びたい
     ――小さな農家や地域社会を失うことは、生きる可能性を失うことだ、と。

                        (ATP賞受賞にあたってのコメント、柴田昌平)

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