« 【週末のゲスト紹介 5】 at ポレポレ東中野 | メイン | 小倉ヒラクさん »

「千年の一滴」 映画評06  辻芳樹さん


尊敬する辻調理師専門学校、辻芳樹校長による映画評です。


   この作品は映像でなければ伝えることのできないものを
   私たちに訴えてきます。
   長い年月をかけて受け継がれてきた日本の食文化を過度
   に美化することなく、科学的知見に裏付けられた視点の
   もと、抑制のきいたタッチで淡々と描かれる。
   料理人や職人たちの技も自然の景観も、そしてミクロな
   「菌」の世界までも同じ地平で描き出される。
   そこから伝わって来るのは、もしこの列島の食の伝統が
   失われたならば、日本人としてのアイデンティティさえ
   も手放すことになるかもしれない。
   守るべき伝統の核心をきちんと守り、大切に紡いでいか
   なければならない。真に伝統を守ることの意味を我々に
   考えさせる、強くて美しい作品です。

About

2015年1月14日 22:24に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「【週末のゲスト紹介 5】 at ポレポレ東中野」です。

次の投稿は「小倉ヒラクさん」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。